美容・健康

医療は医師と患者の“役割分担”。知っておきたい治療の際の心構え

目標とto―doが定まればいわれなくても頑張れる

目標とto―doが定まればいわれなくても頑張れる

このとき大事なのが、医師と患者さんが共通の目標を持ち、それぞれの立場でできる具体的で実現可能なto-do(やるべきこと)を話し合いの中で決めていくことです。

診察室で医師に「頑張ってください」といわれて戸惑ったことはないでしょうか。

何をどうすればいいのか曖昧な「頑張れ」は、単なる挨拶かビジネストークであることが多いのです。

「いつまでに○○することを目標に、医師は○○の工夫をする、患者は○○を努力する」といった具体的な期限と行動内容を無理のない範囲で設定すれば、人にいわれるまでもなく自分なりに頑張れるものです。

結果を検証して、次のto-doを定め、トライアンドエラーを繰り返す。こうして日常生活が支障なく送れる状態に着地できれば治療は成功といってよいでしょう。

医師は医師、患者は患者でそれぞれ頑張ることがある─。まさに医療は役割分担です。

“役割分担”の一例
【慢性腰痛の場合】

●目標を共有する
薬の量は増やさず日常生活の工夫で痛みをできるだけ軽くする。1年後には薬なしで耐えられる程度までの改善を目指す。

●実現可能なto-doを設定する
医師は新しい薬を処方して様子を見る。コルセットの使用を提案する。患者は、オーバー気味の体重が腰に負担をかけているので、1か月後の診察までに体重を2キロ減らす。夕食の白米を玄米に替え、食事時間も早める工夫を試みる。

●診察で結果を検証する
1か月間の痛みの程度、体重の減り具合を確認し、薬の種類や量、生活改善の方法が適当であったかを検証する。

●次のto-doを設定する
医師は寝具のアドバイスを行う。患者は1か月でさらに1キロ減らすため休日に30分のウォーキングを始める。

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医療は“役割分担”。共通の目標を持ち、各々のto-doを定める

取材・文/浅原須美 撮影/八田政玄 イラストレーション/平松昭子

『家庭画報』2019年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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