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大人検定365 「八百万の神」とはどういう意味でしょうか?

【問題】
「八百万(やおよろず)の神」とはどういう意味でしょうか?

文/磯 由利子 取材協力/神社本庁

日本人は古代から稲作をはじめとした農耕や漁などを通じて、自然と関わりながら生活をしてきました。自然の恵みにあやかる一方で、台風や日照りなどの脅威にもさらされることで、人々は自然現象に神を感じるようになりました。

また清浄な山や岩、木や滝といった自然物にも神を感じて祀るようになり、その場所に注連縄(しめなわ)と紙垂(しで)を印し、建物が建てられて神社となりました。

神道の神々は、海の神、山の神のような自然界や自然現象を司る神々、商売や学問の神々、縁結びなど人間関係の神など、その数と種類の多さから「八百万の神」と言われています。

毎年旧暦10月には全国の八百万の神が出雲の国に集まり、出雲の各神社で「神在祭(かみありさい)」が行われ、縁結びや来年の収穫や諸事についての会議が行われるそうです。

「八百万の神」とは、私たちの日々の暮らしに、いかに神が身近に存在しているかを象徴する言葉ですね。

【答え】「八百(やお)」は数が極めて多いこと、「万(よろず)」はさまざまであることを意味し、「八百万の神」とは、多種多様な数多くの神という意味です。森羅万象に神を感じる日本古来の考え方で、神道に通じています。

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写真/PIXTA

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