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新星ピアニスト、イム・ユンチャン。若き天才が耳の肥えた聴衆から愛される理由

2023.03.13

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話題の新星ピアニスト イム・ユンチャン 魔法の音 第2回(全3回) クラシック界に出現した若き天才イム・ユンチャンさん。2022年6月、第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにおいて史上最年少の18歳で優勝。ファイナルの演奏曲ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」はYouTubeで配信され、2022年12月末で917万回を超える再生回数となるなど、今、熱い注目を集める時の人です。ピアノ・リサイタルのため初来日したユンチャンさんに単独インタビューが実現。ピアノの前での情熱ほとばしる姿とはまた違う、ピュアな青年の素顔も魅力的でした。前回の記事はこちら>>
セミファイナル

イム・ユンチャンさん(Lim Yunchan)
2004年3月、韓国始興市生まれ。韓国芸術総合大学在学中。7歳でピアノを始め、翌年ソウル・アーツ・センターの音楽アカデミー、13歳で韓国芸術英才教育院に合格。2022年12月に発表されたニューヨーク・タイムズ紙の「今年の10大クラシックベストパフォーマンス」にも選出。「いずれ、子どもの施設や音楽に触れる機会が少ないかたがたのために演奏するのが夢です」。

若き天才が耳の肥えた聴衆から愛される理由


1962年から4年に1度、アメリカ・テキサス州にて開催されているヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール。イム・ユンチャンさんは、1年延期となり5年ぶりに行われた第16回コンクールに出場し、耳が肥えた世界中の聴衆たちの心を、予選から鷲摑みにしました。


セミファイナルで演奏したリストの「超絶技巧練習曲」という指折りの難曲に没入して見せた、自由奔放で衝撃的なまでのテクニック。そしてファイナルでのラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」でも圧巻の演奏で魅了。聴衆賞と最優秀新曲演奏賞も併せて受賞するほど人気を博しました。

ファイナルの指揮者

イム・ユンチャンさん

セミファイナルで、12 の練習曲からなるリストの「超絶技巧練習曲」とモーツァルトの「ピアノ協奏曲第22番」、ファイナルではベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第3 番」とラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3 番」に挑んだユンチャンさん。ラフマニノフの演奏動画は現在YouTubeにアップされている同曲で最多の視聴回数を誇るが、ご本人曰く「ビュアー数は演奏の質を評価するものではないと思っています」と至って冷静な反応。

ファイナルの指揮者で審査員長でもあるマリン・アルソップさんは「深い音楽性と驚異的なテクニックを有機的にひとつにすることができる、類い稀なアーティスト」と絶賛。

優勝について掲載された記事の見出しにも「100万人に1人の才能」(ダラス・モーニング・ニュース)、「魔法のような力」(ラ・セーナ)という文字が躍りました。

「ピアノと違い、取材はその度に緊張します」


舞台の上では既に、ピアノを通じて雄弁に語りかけてくるカリスマ性溢れるピアニストですが、インタビューのために私たちの前に現れたユンチャンさんは、一つ一つの質問に対して丁寧に言葉を紡ぐ、素朴で繊細な18歳。Q&Aではその素顔が垣間見える興味深いコメントも返ってきました。(3/14公開予定)

2023年4月まで四大陸を回る予定のコンクール優勝者ツアーのチケットは、各地で完売。流星のように現れた新しきスターに、世界中から熱視線が注がれています。

〔特集〕話題の新星ピアニスト イム・ユンチャン 魔法の音(全3回)

通訳/岡田恩圭 取材・文/小松庸子 写真/Ralph Lauer

『家庭画報』2023年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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