アート・カルチャー・ホビー

吉野圭吾さんがギャングのボスに!『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』

〔今月のミュージカル・演劇〕

※この情報は、掲載号の発売当時のものです。最新情報は公式サイト等でご確認ください。

役として生きる

『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』

僕は高校の演劇科に進学した頃に劇団四季の『キャッツ』や『ドリーミング』を観て、ミュージカル俳優としての道を歩むことになりました。今思えば、当時の僕はミュージカルを通して人間以外のものになれることに憧れていたのではないでしょうか(笑)。

そんな僕がミュージカルだからこそできる表現だと実感したのは『ダンス オブ ヴァンパイア』という作品でした。吸血鬼が人間に恋をして、自分の隠している欲望が我慢できなくて溢れ出すさまを歌い踊るなんて、ミュージカル以外ではできないですよね。

ミュージカルは曲の中に演じる役の性格や役割、感情がすべて入っているので、歌でもダンスでも楽曲に導かれて読み解いていきます。ダンスの基礎はミュージカルだけでなく、ストレートプレイのときの立ち姿や身体表現にも生かされていると感じます。

そして若い頃に演出家から「違う!」と指摘されて、何度もチャレンジを重ねてきたことで、自分が持っていなかった新しい表現を引き出してもらえました。

今回僕が演じるカーティスはギャングのボスなので、それらしく見えた上で、自分を裏切ったデロリスをなぜ死に物狂いで追いかけるのかというところがポイントだと思います。彼の生い立ちをしっかりと捉え、ミュージカルの中での役割としてどうあるべきかを想像して演じたいですね。

役をいただいて歌い、踊っているときの僕は吉野圭吾ではなく、その役、そのものなんです。だからどんな曲も心と曲が一つになることを追求しています。

『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』は楽曲にも魅力がありますが、僕は特に「When I Find My Baby」という曲が好きです。愛が詰まっているのでぜひ楽しみにしていただきたいです。

吉野圭吾(よしの・けいご)

1971年、東京都生まれ。関東国際高等学校演劇科を卒業後、劇団四季研究所を経て、1991年から1996年まで音楽座に在籍。『リトルプリンス』のヘビ役などで好評を博し、『マドモアゼル・モーツァルト』など音楽座の数々の代表作に出演。その後も『モーツァルト!』や『ダンス オブ ヴァンパイア』などの話題作に出演し、ミュージカルを中心に多彩な役で活躍している。2009年に第34回菊田一夫演劇賞を受賞。

ミュージカル『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』

『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』

大ヒットした映画で主演を務めたウーピー・ゴールドバーグがミュージカル版の製作をプロデュースするということで話題となり、2009年にロンドン・パレイディアム劇場で初演し、大好評を博した作品。2011年にはブロードウェイにも進出し、トニー賞5部門にノミネートされた。

魅力溢れる楽曲はディズニー映画の名曲を手がけてきたアラン・メンケンが担当している。出演は森 公美子、朝夏まなと、石井一孝、大澄賢也、吉野圭吾、春風ひとみ、谷口ゆうな、真彩希帆、泉見洋平、KENTARO、木内健人、太川陽介、鳳 蘭ほか。

東急シアターオーブ
~2022年12月4日
S席1万4000円(全席指定)ほか
東宝テレザーブ:03(3201)7777
URL:https://www.tohostage.com/sister_act/
※大阪、広島、愛知、福岡、長野公演あり

表示価格はすべて税込みです。

構成・文/山下シオン

『家庭画報』2022年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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