美容・健康
2022/11/04
早期発見こそ長生きの鍵 第14回(全23回) 幸福寿命を延ばすために今こそ、カラダの総点検を!前回の記事はこちら>>
歯や口腔内の健康は健康寿命との関連が強く、今、注目されています。食事や会話で人生を楽しみ、笑顔に自信を持ち続けるためにも、歯科の健診・ドックを定期的に受けましょう。
〔解説してくださるかた〕
東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 総合診療歯科学講師 礪波健一先生
●前回の記事
「歯科ドック」歯周病のなりやすさの予測も
かかりつけの歯科があるなら、そこで歯科健診を受けられます。3か月に一度くらいが標準ですが、さらに頻回に受けることも可能です。また、トラブルが見つかった場合にはそのまま治療に入ることができます。
一方で、保険診療で行われる歯科健診の項目は限られています。かかりつけ医がいない場合、あるいは、もっと詳細に自分の口腔内の状態を知りたい場合には、別の歯科医院や大学病院などが提供している歯科健診やドックの項目を調べてみるといいでしょう。
「健診・ドックは1つの医療機関で継続して受けることをおすすめします。歯や歯肉、歯槽骨やあごの骨などの形状や機能の変化といったデータが蓄積されることでより正確な診断が可能となるほか、ご自身の変化に合わせたオーダーメイドのオーラルケアを受けることができるというメリットがあります」。
健診やドックは受けっぱなしではなく、歯科医や歯科衛生士に結果を聞き、オーラルケアや治療に生かすことが大切です。
「人間ドックの結果は後日郵送で知らされることがありますが、当院の歯科ドック健診では、結果は原則として直接面談して報告します。面談の場では数値だけでなく画像を指し示しながら説明するので、より深く検査結果をご理解いただけると感じています。また、日頃の歯の悩みやちょっとしたケアのコツなどをお尋ねいただくことも多く、そのような細かい疑問にまで対応ができるのも面談のよさですね」と礪波先生。「必要があれば、歯科でもより専門性の高い口腔外科や、内科、皮膚科などの診療科への紹介も行います」。
●歯科のかかりつけ医を見つけて、3か月に一度は歯石取りなどの専門的なケアを受け、虫歯や歯周病のチェックを受ける
●歯科衛生士に歯の磨き方を見てもらう
●より専門的な歯科チェックができるクリニックや専門病院を探す・かかりつけ医に紹介してもらう
01 早期発見こそ長生きの鍵
05 人間ドックの探し方
07 なぜ必要?「眼科ドック」
09 「眼科ドック」検査の流れ
11 「脳ドック」上手な選び方
12 「脳ドック」の検査の流れ
取材・文 小島あゆみ 撮影 田中 雅、柳原久子、本誌・大見謝星斗、伏見早織 イラスト 岡部哲郎
『家庭画報』2022年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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