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夏バテ予防の鍵は、汗の処理と体を温めること! 自分でできる食養生や薬湯もご紹介

2022.08.15

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漢方の知恵と養生ですこやかに 第8回(02) 夏、真っ盛り。連日の猛暑にうんざりし、疲れがどっと出てくる夏バテの時期でもあります。その大きな要因となっているのが、戸外と室内の温度差による「冷房病」。「暑さよりつらい」と訴える女性も多い、冷房による冷えへの対処法を根本先生に伺います。前回の記事はこちら>>
〔解説してくださるかた〕
横浜薬科大学客員教授・薬学博士 漢方平和堂薬局店主 根本幸夫先生

●前回の記事
温度差が「気血」の巡りを妨げ、全身に不調を起こす「冷房病」>>

汗を出し、体を温めて夏バテ予防。疲れを秋に持ち越さない



イラスト/浜野 史

汗を皮膚に残さない心がけと温度差を小さくする工夫を


夏の不養生は秋の病につながります。汗をかいたらこまめに拭き取り、皮膚に残さない心がけが大事です。乾いた布で軽く皮膚をこすると皮下の汗が体表に浮き出して吸い取りやすくなります。

朝目覚めたときに体が重くぐったり疲れていたら、皮膚にまとわりついた寝汗が原因かもしれません。明け方には予想以上に気温が下がることがあります。吸湿性と通気性がある素材で長袖のパジャマを着て肌を覆って寝るようにしましょう。

室内の冷房温度は外気との差が5度以内になるように設定するのが目安です。それ以上の温度差には体が順応しきれず、自律神経のバランスが崩れ、さまざまな不調が生じやすくなります。オフィスや乗り物の中など温度調節が難しい場所では、長袖の上着やスカーフ、ひざ掛け、レッグウォーマーなどで冷気を遮断する工夫も必要です。

熱中症予防のために重要な水分補給は、“一度に大量に” ではなく “こまめに少量ずつ” が基本です。おすすめは緑茶。清熱作用があるのでホットで飲んでも体内の熱を取ってくれるのです。糖類やミネラルを少し含んだスポーツ飲料もよいでしょう。熱がこもり体温が上がったときは、首の横(頸動脈の場所)、脇の下、頭頂部を冷やすようにします。

入浴で体を芯から温め、症状に応じて漢方薬を使い分ける


日中の冷房で内臓まで冷えた状態で就寝すると、疲れは翌日に持ち越されます。湯船につかって体の芯から温め、入浴後は体の水気をよく拭き取ること。髪の毛が濡れたままクーラーや扇風機の風に当たるのは禁物です。

冷房病に対する漢方薬は、胃腸系の冷えによる下痢に六君子湯(りっくんしとう)、腰から下が冷えて膀胱炎や腰痛がつらいときは苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)、上背部が冷えて頭痛や肩こりがあるときは柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)、生理不順や生理痛には当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)などが処方されます。
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