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ミュージカル『ドン・ジュアン』に出演。 真彩希帆さんのキャリアの原点とは

2021.10.20

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〔今月のミュージカル・演劇〕

※この情報は、掲載号の発売当時のものです。最新情報は公式サイト等でご確認ください。

ミュージカルの極意「歌で気持ちを表現する」


真彩希帆さん

私がミュージカルと出合ったのは小学生のとき。新妻聖子さんが『マリー・アントワネット』の初演でマルグリット・アルノーという役をされていたのを拝見して、“新妻さんみたいに歌えるようになりたい!”と思ったのがこの世界を目指すきっかけでした。

子どもの頃から、気に入った公演や海外のミュージカルのCDを購入して、ひたすらモノマネをしました。


『モーツァルト!』の中川晃教さんや吉野圭吾さん、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』の市村正親さんや浦井健治さんが歌ってらした曲をまねていたことを思い出します。

そしてミュージカル作品の時代背景で歴史を勉強したり、英語の歌詞が歌いたくて勉強したり、私の学びの土台にはすべてミュージカルがありました。

車での家族旅行が年に一度あったのですが、父や母が運転する隣でさまざまなジャンルのCDを流しながら6〜7時間歌い続けていました。

また“何かになる”という遊びが大好きで、実演クイズもしました。嬉しかったら歌う、踊る。そんな私を家族が面白がってくれたおかげで、今の私があると思います。

『ドン・ジュアン』はフレンチミュージカル。メロディはシンプルですが、リズムが複雑で難しいです。

作曲家がどのような思いでこのメロディを書いたのか。まずは作り手の意図を考えるところから始めると、自分がこの物語の中に存在するヒントをもらえるのではと思っています。

丁寧に向き合い、マリアという女性を表現したいです。

真彩希帆(まあや・きほ)

埼玉県出身。2012年に宝塚歌劇団に入団。花組、星組を経て、2017年に雪組トップ娘役に就任。その歌唱力の高さで注目される。2021年4月に退団し、本作が退団後の初出演となる。

ミュージカル『ドン・ジュアン』


『ドン・ジュアン』

モリエールの戯曲『ドン・ジュアン』がフェリックス・グレイによって2004年にミュージカル化された作品。カナダの初演後、パリや韓国でも上演され、好評を博した。

2016年の宝塚歌劇団での日本初演後、2019年に主演を務めた藤ヶ谷太輔が本作でミュージカルに初挑戦。待望の再演ではドン・ジュアンを同じく藤ヶ谷太輔、相手役のマリアを真彩希帆が演じる。潤色・演出は生田大和。

TBS赤坂ACTシアター
2021年10月21日~11月6日
S席1万3500円、A席9500円(全席指定)
梅田芸術劇場チケットカウンター:0570(077)039(10時~18時)
URL:https://www.don-juan2021.jp/

※この情報は、掲載号の発売当時のものです。最新情報は公式サイト等でご確認ください。
表示価格はすべて税込みです。
撮影/石田航 構成・文/山下シオン

『家庭画報』2021年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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