アート・カルチャー・ホビー

「ブルネロ クチネリ表参道店」で陶芸家・辻村史朗さんの展示会を開催中

〔今月の美術〕
『INCONTRO CON L’ARTISTA ─アーティストとの出会い─ 陶芸家 辻村史朗氏の人生と作品』

2021年3月、東京・青山のフロムファースト通りにオープンした「ブルネロ クチネリ表参道店」。地下2階には、半年ごとに日本のアーティストを紹介するアートスペースが世界で初めて設けられた。

展示風景1

展示風景。「ブルネロ クチネリ」のブランド哲学とも共鳴する辻村さんの作品は、メトロポリタン美術館、ボストン美術館をはじめとするアメリカの多数の美術館、大英博物館、ドイツのフランクフルト工芸美術館など、各国の美術館・博物館に所蔵されている。

初回アーティストに選ばれたのは、陶芸家・画家・書家の辻村史朗さん。

天井高6メートルの地下とは思えない開放的な空間は、すべての人に開かれた伊・日の文化芸術を分かち合う場となる。

ロバート・デ・ニーロをはじめとする海外のセレブリティにもコレクターが多い辻村さん。

「ベルギーの本物のお城で暮らしている人が、私が無手勝流で自分で建てた家を“どうしても見たい”とやって来て、“感激した”などという。これはどういうことか?と思いますね」と笑う。

そんな彼の作品をこの規模でまとめて見られるのは、極めて貴重な機会となる。

展示風景2

展示風景。

茶器、花器、食器が幅広く揃う陶芸作品のなかには、特に1年以上夢中で取り組んでいるという志野茶碗がずらり。

「自分のなかには“こうしたい”という気持ちがあって、針の穴を覗くような、そんな気持ちでやっています。焼き上がったものは、自分としてはどれも成立していると思うのですが、狙いとは少しだけ違う。違う、違う、と思いながらつくり続けています。いいものをつくりたいという欲が強くて、おそらく死ぬまで続けるのでしょうね」と辻村さん。

辻村さんの大きく美しい手

辻村さんの大きく美しい手。この手からさまざまな作品が生み出されている。

「器は、使えば使うほど味が出て、愛着がわく。使われないものはつくりたくないのです」という彼の作品は今回、すべて購入可能だ。

辻村史朗さん

辻村史朗(つじむら・しろう)
1947年奈良県生まれ。奈良の山地を拓き、自ら家を建て、築窯。陶芸に加え、書と油絵も手がける。その作品とライフスタイルは世界中のセレブリティを魅了している。

『INCONTRO CON L’ARTISTA ─アーティストとの出会い─ 陶芸家 辻村史朗氏の人生と作品』

ブルネロ クチネリ表参道店
~2021年9月30日
住所:東京都港区南青山3-17-11 ビッグストーンビル
TEL:03(6434)9520
休館日:無休
入館料:無料

構成・文/安藤菜穂子

『家庭画報』2021年10月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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