美容・健康
2021/05/10
withコロナ時代の健康術 第5回(01) withコロナの新しい生活様式で生きなければならないこの時代に、50代以降から衰えやすくなる器官や機能を取り上げ、健康を保つための方法を紹介します。今回は「スマホ老眼」をテーマに平松 類先生にお話を伺いました。
スマホを見続ける日常の中、目の不調に悩まされる人が増えています。今や生活に欠かせないツールだからこそ、目に健康的な使い方を知って目のケアにも取り組みましょう。
〔解説してくださるかた〕平松 類(ひらまつ・るい)先生
二本松眼科病院 副院長。医学博士・眼科専門医・昭和大学兼任講師。専門は緑内障、網膜硝子体、白内障。指導する目の予防法や緩和法は実践しやすいと定評があり、YouTube「眼科医平松類」でも有益な情報を発信中。主な著書に『1日3分見るだけでぐんぐん目がよくなる!ガボール・アイ』(SBクリエイティブ)がある。
「目が疲れる」「手もとが見えにくい」「メガネの度数が進んだ」といった悩みはありませんか。このような目の症状は“老眼”によっても起こります。
老眼とは目の筋肉の柔軟性が損なわれて近くのモノを見たときにピントが合わなくなる状態のことです。いわゆる老化現象の一種で、中高年になれば誰にでも見られます。
自分の目のピント調節力、つまり老眼の進行度を推測するうえで目安になるのが「近点距離」です。
近点とはモノの形をはっきりと識別できる最も近い距離のことで、個人差があるものの、10歳で7センチ、20歳で10センチ、30歳で14センチ、40歳で22センチ、50歳で40センチ、60歳で100センチ、70歳で400センチと加齢に伴って延びていくのが特徴です。
「近点距離が30センチ以上になると手もとが見えづらくなり、老眼が疑われます。老眼鏡をかけ始めるとともに目のケアに努めることが大切です」と眼科専門医で二本松眼科病院副院長の平松 類先生はアドバイスします。
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