美容・健康
2021/05/28
梅雨時を乗り切って、夏本番に備えたいです。
蒸し暑くなったかと思えば、うすら寒くなったり。うっとうしい季節の変わり目をポジティブに乗り切るアイディアを、インナービューティにも精通するマザーアース・ソリューション代表の羽田賀恵さんに伺います。
春から夏へ、草木も繁茂する陽気を利用し、デトックスを
「春から夏に向かう時期は、体が毒素を排出しやすくなっているので、デトックスに向いています。そこで思い切って、ファスティングに挑戦してみては? 私のおすすめは、ジューサーで手作りする野菜と果物のジュースだけで5日間を過ごす方法。ジュースはいくら飲んでも構いません」(羽田さん)
手作りジュースで5日間のファスティングを
ジュースだけで5日間……大変そうです。「確かに3日目まではツラいですが、4日目から代謝リズムが変わり、肌がすべすべになったり、寝つき・寝起きがよくなったり。感覚が研ぎ澄まされるような変化を感じる方もいらっしゃいます。5日目には私は食品グレードのクレイを溶かした水をとり、空っぽの腸内を隅々まで大掃除します」(羽田さん)
飢餓に備えて体が底力を発揮する!
「5日間のデトックスを行うと、体は『飢餓』に備えて体の底力を発揮し、様々な機能を活性化させます。これにより、慢性の不調がよくなったり、食べ物の繊細な味を感じられるように。当然、体重も減少しますが、何よりも、体が『必要十分な食べ物の適量』を再認識するようになるので、食べ過ぎも起こりにくくなります」(羽田さん)
常温で保存できる食材を選んで、体を冷やさないように
肝心のジュースは、「好みの素材を組み合わせて。美味しいのは、りんご、みかん、にんじん、水分の多いキャベツの芯、小松菜、きゅうり、レモンなど。逆に、玉ねぎなど辛みのあるものは不向きです。
体の冷えを心配される方もいますが、野菜も果物も、真夏を除けばある程度の期間は常温保存ができるもの。ジューサーにかけると傷みやすくなるので、作り置きする場合は要冷蔵ですが、キンキンに冷やす必要はありません」と羽田さん。
「また、このファスティングは、春・夏・秋のいずれかで行うのがベスト。食を断つという負荷を与えることで体本来の機能をリブートすることが目的ですから、寒さという負荷のかかる冬は避けて。また、調子が悪い場合は体調が回復してからに」(羽田さん)
「手軽なデトックス法」は?
効果は魅力的ですが、踏み切る勇気が……。「1日だけ、3日だけでは、ファスティングの効果の真髄まではそれほど感じないかもしれません。ですが、ファーストステップとして15時間ほど空腹の時間を設けてみては。“空腹を感じてから食べる”ことで食への認識や、体内の感覚に変化があるはずです」(羽田さん)
証券会社勤務を経て、1999年にニューヨークへ。渡米中に薬草学のほか、ローフードダイエットやデトックス法などを学び、ホリスティックな美容法を実践する。天然クレイを用いた入浴料やボディケアプロダクト、スパなどを展開するブランド「CLAYD(クレイド)」を手がける、マザーアース・ソリューションの代表取締役。https://www.clayd.jp/
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