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胃の健康を保つ鍵は粘膜を傷つけないこと! 胃によくない生活習慣の具体例

2021.04.09

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withコロナ時代の健康術 第4回(04) withコロナの新しい生活様式で生きなければならないこの時代に、50代以降から衰えやすくなる器官や機能を取り上げ、健康を保つための方法を紹介します。今回は「胃の健康」をテーマに河合 隆先生にお話を伺いました。前回の記事はこちら>>

胃に“よくない生活習慣”を断つ


〔解説してくださるかた〕
東京医科大学 主任教授 同病院内視鏡センター 部長 健診予防医学センター 部長
河合 隆(かわい・たかし)先生

●前回の記事

ピロリ菌に関する血液検査と胃内視鏡検査がおすすめ>>

胃粘膜への過剰な刺激と胃酸の逆流を避ける
禁煙は重要。胃粘膜を刺激する食べ物にも留意する


胃や食道、十二指腸の健康を保つ鍵は、粘膜を傷つけないことです。

「粘膜を傷つける最も大きな原因はタバコとお酒」と河合先生。また、熱い飲食物、辛いスパイスや塩分を多く含む料理、脂肪を多く含む食事も胃粘膜を刺激し、胃酸の過剰分泌につながるため要注意です。特に就寝前は避けるほうが無難です。

「冷たい飲食物や空腹時のコーヒーなども胃の粘膜を刺激しますし、ストレスも胃酸の分泌を増やしますが、その影響は体調のよいときと悪いときとで大きな差があります」

胃の健康を保つために避けたい習慣(1)
NG! 胃の粘膜を刺激する習慣


食習慣

アルコールは胃や食道の粘膜を刺激するので、飲みすぎに注意。特にお酒で顔が赤くなるタイプの人が大量に飲酒し続けると食道がんのリスクが上がる。喫煙は胃や食道の粘膜の遺伝子を傷つけ、がんのリスクを上げる。副流煙を吸うのも同様。また、熱い飲み物や食べ物は特に食道の粘膜を傷める原因になる。激辛の料理を食べ続けるのも胃や食道の粘膜にはよくない。

運動不足や睡眠不足の際に胃もたれを感じたり、食欲が落ちたりする場合もあります。

胃酸はタイミングよく、適量が分泌されることが理想的です。食事のメニューでは、アミノ酸を含むたんぱく質を先に食べると胃酸の分泌がよくなり、消化が進みやすいといわれます。「朝の味噌汁は、胃を温め、水分補給になると同時にアミノ酸によって胃酸の分泌をよくする、いい習慣ですね」。

食べてすぐに寝転ぶ、前かがみになるのはNG


胃酸の逆流は、ふだんの姿勢や服装などでかなり抑えることができます。食後にすぐに寝転ばない、前かがみになっての作業を避ける、おなかを締めつける服装をしないなどの点に留意しましょう。

胃の健康を保つために避けたい習慣(2)
NG! 胃酸の逆流を招く習慣


姿勢

食後は胃酸が大量に出ている。食後すぐに寝転んだり、前かがみで作業したりすると、胃酸が胃の噴門から食道に逆流しやすくなり、これが逆流性食道炎の発症や悪化につながる。睡眠直前の食事も胃酸の逆流を招きやすいため、夜遅い時間の食事は避けたい。「食事は寝る2~3時間前に終えているのが理想的」と河合先生。

胃もたれが強い人、すでに逆流性食道炎など胃食道逆流症と診断されている人は、特に睡眠時に工夫を。

「唾液を飲むと食道のぜん動運動が誘発され、胃から食道に逆流した胃酸を胃に戻せますが、眠っているときは唾液を飲み込むことがありません。そのため、起きているときよりも胃酸が逆流しやすく、夜中にむせて目覚めてしまうことがあります。体を少し起こす、左側を下にして眠ると逆流が起こりにくいとされています」

〔解説してくださったかた〕河合 隆(かわい・たかし)先生
河合 隆先生

東京医科大学 主任教授 同病院内視鏡センター 部長 健診予防医学センター 部長。1984年東京医科大学卒業。88年同大学大学院修了。医学博士。2003年の内視鏡センター創設以来、部長を務める。05年同大学助教授、16年から主任教授。専門は上部・下部消化管疾患、ヘリコバクター・ピロリ、食道がん・胃がん。20年の第100回日本消化器内視鏡学会総会会長など要職を歴任。
取材・文/小島あゆみ イラスト/にれいさちこ

『家庭画報』2021年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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