家庭画報サロン
2018/02/21
紅葉も名残となった12月、『家庭画報』本誌2017年11月号「紅葉を礼讃する」でご紹介した妙心寺退蔵院にて特別茶会が開かれました。
待合で「末富」製の主菓子をいただいた後「囲の席」へ。釜は古芦屋獅子牡丹文、水指は伊部 福耳。書院には薄茶席も設けられた。
濃茶は通常非公開の二畳台目「囲の席」にて、席主・筒井紘一氏の説明を聞きながら順服。また退蔵院の副住職、松山大耕師の案内で枯山水庭園「元信の庭」を観賞しました。
濃茶席には藤原伊行筆の戊辰切。花入は江岑(こうしん)在判の大瓢。
「この庭は、室町時代の画家、狩野元信の最晩年の作品です」と松山師。
昼食は池に映る紅葉を愛でながら別棟の「大休庵」へと席を移し「たん熊北店」の点心を堪能。冬間近の京都で、2017年最後の秋を楽しむ一会となりました。
「たん熊北店」の点心。織部片口向付に鯛昆布締め、煮物椀は日月椀に店の名物、すっぽん真丈。
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撮影/前川政明
「家庭画報」2018年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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