前衛芸術家・草間彌生さんのご逝去に接し、謹んで哀悼の意を表するとともに、心からの感謝を申し上げます。
東京のスタジオで「わが永遠の魂」シリーズの制作風景。©YAYOI KUSAMA
美術を中心にパフォーマンス、小説、詩など生涯をかけて切り拓いた唯一無二の「草間ワールド」は、世界中の人々に新鮮な驚きと感動を与え、希望の光を届け続けてきました。幼少期から向き合ってきた「幻覚」「幻聴」といった病を芸術として表現することにひたむきに努力をし続けた孤高の人。この世界に何より必要なのは「愛」であり、「平和」であり、作品を通じて‶ 世界を救済する"という強い信念を貫き、亡くなる直前まで作品制作に取り組んでいらっしゃいました。
小誌『家庭画報』では2020年11月号にて、2018年の高麗屋三代襲名披露興行の際、歌舞伎座の祝幕を敬愛する草間さんに依頼し、以来親交をお持ちの松本幸四郎丈と誌面共演をしていただきました(「
松本幸四郎、草間彌生最新作との邂逅」)。
『家庭画報』2020年11月号より。撮影/宮﨑裕介〈SEPT〉 スタイリング/川田真梨子 ヘア&メイク/KUBOKI〈スリーピース〉
2025年3月号では、生きるエネルギーに満ち溢れた花の立体作品《私は花を抱いて毎日を過ごしている》で表紙を飾らせていただき、24ページに渡る特集と特別付録を実現することができました。草間さんの平坦ではなかった人生、鮮やかな色彩と圧倒的な生命力に満ちた作品、そこに込められた強いメッセージは、多くの読者の心を打ち、大きな反響を呼びました。
『家庭画報』2025年3月号 特集〔世界を虜にした「前衛芸術家」草間彌生と花〕。
後日、草間さんがこの号を気に入って、アトリエに飾って下さっていたことを草間彌生美術館の方から伺いました。編集部一同、特集の機会をいただけたことをあらためて光栄に思い、これを励みにしてこれからも精進してまいります。
本日発売の
『家庭画報』最新号(2026年10月号)におきましても、素晴らしい作品をご紹介させていただいております。
草間彌生さんの偉大なご功績と芸術への果てしない情熱に、あらためて心から敬意を表し、ご冥福をお祈りいたします。
家庭画報編集部
家庭画報.com部 一同