最新号
2022/07/26
九州の西に位置するかつての肥前国、佐賀県と長崎県。2022年9月に武雄温泉~長崎を結ぶ西九州新幹線の開業を控え、旅の目的地として再び注目が集まっています。今回は新幹線が走るエリアを軸に有明海や大村湾の沿岸、そして諫早から足を延ばして島原半島へ「美味しい」をキーワードに探訪しました。山海の恵みがもたらす質の高い食材と伝統の味、洗練のひと皿はもちろんのこと、かかわる人々の温かく熱心な姿に触れるのも旅の醍醐味。また、昔ながらの町並みや歴史的建造物が残りそぞろ歩きも楽しい場所にもご案内します。各地できら星のように輝く知られざる宝物を探しに、さあ、出発しましょう。
400年を超える歴史を有する佐賀・有田焼。17世紀にはヨーロッパの王侯貴族向けに盛んに輸出される一方、国内では江戸時代以降、日常食器として膨大な数の染付、色絵の磁器が焼かれてきました。時代の求めに応じて新たな器を創造してきた有田焼の中から、今の暮らしに合う器を編集部が厳選、作り手発の使い方とともにご紹介します。
のどかな景色が広がる宮城県仙台市秋保の里山に佇む福聚山慈眼寺(ふくじゅさんじげんじ)。月に一度行われる護摩修法を目指して、多くの参詣者が足を運びます。このお寺の住職こそ、1300年間に2人のみが成し遂げた最難関の荒行「大峯千日回峰行(おおみねせんにちかいほうぎょう)」満行者、塩沼亮潤大阿闍梨(だいあじゃり)。慈眼寺での日常から見える“達観の境地”に迫ります。
ファッションは時代を映す、といわれますが、トップメゾンが提案するドレスアップの様式も変化しつつあります。より伸びやかに、柔らかく、自分が楽しくなるお洒落を――。エレガンスを第一義としつつも、心地よさとウイットに富んだ新しい社交服を、パリ、ミラノ、ニューヨーク最新コレクションの中から選りすぐってお届けします。
海外で学生生活を送った内田也哉子さんにとって夏は、“卒業”という人生の節目を感じさせる季節。暑さを見送る頃には、大人への階段を上ったような誇らしさと、寂しさが複雑に同居するのでしょう。今回は、大正時代に設立された女学生のための学び舎で、“夏の匂い”が手繰り寄せた家族の心模様に思いを馳せ、受け継がれた薄絹をまといます。
信念を持って技を磨き、己の道を極め続ける職人。こだわりの結晶ともいえる作品は人に感動を与えるものです。この特集でご紹介する「職人技コスメ」もまたしかり。ひたむきな研究姿勢、卓越した知恵と技術、丁寧なものづくり。シミ、シワ、くすみ――気がかりを抱える成熟世代の肌に嬉しいスキンケア体験をもたらし、自信を与えてくれるのは、そんな“つくり手の顔が見える”化粧品なのです。
2022年8月、多くの有名音楽家を輩出してきたアメリカ・フィラデルフィアの名門「カーティス音楽院」に留学が決まり、世界中から称賛が集まるHIMARIさん。この超難関校を自らの意志で受験し、最年少の弱冠10歳で合格。“神童”ともうたわれる彼女の未来への展望を、本人のインタビューや母・吉田恭子さん、世界的指揮者の小林研一郎さんの言葉を通してお届けします。※特別動画はこちら>>
2021年11月、惜しまれつつ世を去った歌舞伎俳優の中村吉右衛門さん。最後まで目指した芸の高みと、そのお人柄を、2022年9月の追善公演を前に、ゆかりのかたがたの言葉で振り返ります。
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