インタビュー・レポート

武将茶人・古田織部の幻の茶器をめぐる大騒動を描く、映画『嘘八百 京町ロワイヤル』

大ヒット映画の第2弾 京都が舞台の大人のコメディ

中井さんと広末さんと佐々木さん

〔広末さん着用衣装〕ジャケット4万6000円 キャミソール2万円 パンツ2万6000円/すべてグリードインターナショナル(グリードインターナショナル トウキョウ ストア)ネックレス6万4000円/アガット(A&S)ピアス〈長〉2万8000円 〈短〉1万4000円 リング1万1000円/すべてMARIA BLACK(ショールーム セッション)

2018年に公開されて大ヒットした『嘘八百』は、大阪の堺を舞台に、〈幻の利休の茶器〉をめぐる騙し合いが繰り広げられるコメディ映画。

主人公は、目利きの古美術商・小池則夫(中井貴一)と、腕利き陶芸家・野田佐輔(佐々木蔵之介)の“骨董コンビ”だ。

中井さん

「京都の魅力と骨董業界の裏側が覗けると思います」── 中井貴一

中井さん(以下敬称略) 「大人が楽しめる喜劇映画が少なくなってきているということはどこかで感じていたので、前作が起爆剤になればいいなとは思っていましたが、まさか続編が作られるとは」

佐々木さん(以下敬称略) 「前作はかなりタイトなスケジュールだったので、続編どころか全シーンを撮りきることで必死でした。それが、公開初日に『3日で制作費を回収できる』といわれ。前作で制作費を切り詰めたから、続編を作れたのかもしれません(笑)」

佐々木さん

「パワーアップは広末さんのおかげ(笑)」── 佐々木蔵之介

待望の続編『嘘八百 京町ロワイヤル』は京都を舞台に、武将茶人・古田織部の幻の茶器をめぐる大騒動を描く。

ヒロインのきもの美人・橘 志野を演じるのは広末涼子さんだ。

広末さん(以下敬称略) 「お2人ともお芝居もキャラクターも仕上がっていらっしゃるから、いきなり本番で驚きました。みなさんNGもなく、舞台のような緊張感のなかであれよあれよという間に撮影が進んでいきました」

佐々木 「前作に比べて“パワーアップ”という宣伝文句が使われていますが、和装やドレス姿の広末さんが画面に映ったときにそれを実感しました。華やかで、画(え)が全然違います」

本シリーズは、名優2人が生み出す則夫と佐輔のテンポのよいかけ合いや、どんでん返しが待っているシナリオ、骨董業界の裏側を覗けることなど、多くの魅力に溢れている。

中井 「則夫はよく“詐欺師”といわれますが、骨董商です(笑)。骨董の価値は見る人によって違ってくるので、価値を見出さない人にとっては詐欺にうつるかもしれませんが」

佐々木 「佐輔が作るものは“贋作”ではなく“写し”です。人を騙す目的で作られたものが贋作で、研鑽を積むために本物を真似て作ったものが写し。こんなふうに、大人の知的な欲求を満たす作品でもありますよね」

中井 「2人ともグレーなポジションにいるのは確かです。そんな2人が組んで、白になれるかそれとも黒になってしまうのか、というところにやってきたきもの美人が、白かと思ったら黒かもしれないと。グレーの2人が頑張るこの作品は、グレーに生きざるを得ない世の中を映し出しているんでしょうね」

佐々木 「織部が焼物の“歪み”に見出した美意識も、グレーに通じるものがあります」

中井 「人間の曖昧さを描いている。撮影期間が短いわりに、けっこう深い映画だね(笑)」

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