インタビュー・レポート

高橋一生さん、エネルギッシュな大作『天保十二年のシェイクスピア』で久々に舞台に出演

高橋一生さん
『天保十二年のシェイクスピア』は、1973年に発表された故・井上ひさし氏による名作戯曲。

江戸末期に流行した任俠講談『天保水滸伝』を縦糸に、シェイクスピア全37作品の要素を横糸に織り上げられた、趣向に満ちた大作だ。

時は江戸末期の天保年間、ところは下総国の旅籠町、清滝村。『リア王』『マクベス』『ハムレット』『リチャード3世』といった各作品のキャラクターや名場面、台詞や役名を盛り込みつつ、老俠客の身代譲りから始まる骨肉の争いを破天荒に描き出す。

「戯曲を読んでまず、ごった煮や闇鍋というような印象を持ちました。猥雑なエネルギーがあって」

そう話すのは、2020年2月に約15年ぶりに上演される本作品で主演を務める高橋一生さん。

演じるのは、リチャード3世やマクベスがベースになった異形の流れ者・佐渡の三世次(みよじ)。敵対する家同士の抗争を狡猾に利用し、のし上がっていく役どころだ。

「純粋に芝居をしている状態にいかに持っていけるか」——高橋一生

「シェイクスピアが描いた人物像には普遍性があって、たとえば三世次にしても、邪(よこしま)な人間性にならざるを得なかった理由がちゃんと書かれている。それで、1つの鍋に放り込んで『天保水滸伝』とごった煮にしても、物語として構築できるんでしょう。

調理台に並べたシェイクスピア作品という素材を、まずはこれとこれ、次はこれというふうに鍋に放り込みながら、1つの物語に仕立て上げた井上さんのすごさと一緒に、改めてシェイクスピアという素材の確かさを感じます」

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