インタビュー・レポート

祝・箱根駅伝王座奪還!青学・原監督に特別インタビュー

【短期集中連載】箱根駅伝愛(eye)
vol.1 青山学院大学・原 晋監督編

2020年1月2日、3日に開催された令和初の「第96回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」。「戦国駅伝」との前評判どおり、伝統校、新鋭校がしのぎを削り、区間新記録続出の大熱戦となりました。発売中の『家庭画報』2月号では「『箱根駅伝』の魅力」と題し、箱根に懸ける選手や監督の思い、大会の見所などをご紹介しています(家庭画報2月号はこちら)。本記事では、誌面で掲載できなかったインタビュー内容を特別公開! ぜひ、箱根駅伝の興奮と感動を思い出しながら、お楽しみください。

祝・青山学院大学 箱根駅伝王座奪還!
原 晋監督『家庭画報』未掲載インタビュー

令和初の箱根駅伝を制した青山学院大学、歓喜の胴上げ。後日、テレビ番組に出演した原監督は、「痩せないとダメですねー。もうちょっと高く上げてもらいたかったですね」と発言し、笑いを誘っていました。写真/西村尚己(アフロスポーツ)

力強く広げた手を突き出し、通算5度目の総合優勝をアピール。写真/西村尚己(アフロスポーツ)

2年ぶりの総合優勝を果たした青山学院大学の指揮官、原 晋監督。「ダメダメだった」という4年生を奮起させ、「原マジック」と称賛される見事な采配で栄光の座を手に入れました。本当におめでとうございます!

そんな監督が、箱根駅伝で勝利するため、そして、学生たちが社会で活躍できる人間になるため、一貫して行ってきたこととは? 本誌未掲載の写真も交えて、熱い思いをお届けします!
※2019年9月のインタビュー内容です。

改革派ではありません。当たり前のことをやっているだけ

──青山学院大学陸上競技部長距離ブロックの監督に就任された当初から、現在のような箱根駅伝常勝チームに導く自信はおありでしたか? また勝つためにされたこととは?

自信はありました。よく私は改革派だとか、斬新なことをやっているといわれますが、社会の常識からすれば、当たり前のことを当たり前にやっているだけなんです。目標をきちんと定めて、半歩先のできることをやらせていく、その繰り返しです。

──そうした練習で大切にされていることはなんでしょう?

監督が独裁的にやるのではなく、選手と信頼関係を築き、コミュニケーションを取りながら行うことですね。そのために必要なのは、選手としての実績をつくらせてあげることです。箱根駅伝に限らず、個々の自己ベストを引き出してあげれば、選手は「この人についていけば伸びる」と信頼するようになります。

2019年9月、妙高高原の夏合宿でのひとこま。原監督と話しているのは、ストレッチ中の吉田圭太選手(3年)です。「監督を信頼して練習していれば、駅伝シーズンは絶対いい走りができると思っています」と話していた吉田選手は、箱根駅伝の1区を任され、粘りの走りで襷を繋ぎました。撮影/鍋島徳恭

──奥さまの美穂さんの存在は大きいと伺いました。

箱根駅伝を経験していない私と、スポーツにまったく関係のなかった妻との二人三脚の挑戦でした。それでもここまでやってこられたのは、ビジョンと覚悟、常識にとらわれない発想があったからでしょうね。それと、全国民評論家のネット社会において、批判されても耐えられる精神力、負けずにがんばれる行動力を、我々夫婦が持っていたからだと思います。

私は、熱意がある人間には、経験や学歴がなくてもチャンスを与える世の中が、新しいアイディアと新しい文化を創り出していくと信じています。

──監督はよく「熱意」「エネルギッシュ」といった言葉を口にされますね。

やるからには、やっぱりトップになりたいんですよ。そしてトップを目指すにはエネルギッシュでなければならない。はたからみたら、私はいつも適当なことを言っているように見えるかもしれませんが、常にあらゆることをシミュレーションしているので、頭はフル回転しています。

──以前から、長距離陸上界全体を盛り上げたいとおっしゃっていますね。

これは私だけじゃないと思いますが、人間はヒーローになりたいはずです。同じ熱量を持って取り組むのなら、がんばっても報われないステージよりも、がんばったらヒーローになれる、やりがいのあるステージのほうがいいじゃないですか? そのためには、陸上界の社会的ステイタスが高いほうがいいわけです。

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