エンターテインメント

加藤和樹さんが城田 優さんと『ファントム』にW主演! 苦しく切ない愛を描く

2019.11.05

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【インタビュー連載】「今、この人に会いたい!」加藤和樹さん ※秘蔵フォトギャラリーあり

今回の“会いたい人”は、家庭画報.comの人気連載「加藤和樹の〈心・技・体〉」を絶賛配信中の加藤和樹さん。第2弾“料理編”に続いて11月に配信する第3弾“体づくり編”に先立って、今回は11月9日に初日を迎えるミュージカル『ファントム』への意気込みをお届けします。本作品で加藤さんが演じるのは、“オペラ座の怪人”と呼ばれる主人公エリック。城田 優さんが同役でW主演を務め、演出も手がけます。さて、稽古突入前に加藤さんに語ってもらった、作品や盟友・城田さんに対する思いとは?

――今回の企画を最初に聞いたときはどう思われましたか?


「“大変そうだなあ”と他人事みたいにまず思ったのを覚えています。城田が演出で、Wキャストで主演を務めることも聞いていたので、もちろん、面白そうだな、どんな演出をするのかなとも考えました。楽しみですよ。制作発表の席で、城田が“今回の舞台では、一番カッコいい加藤和樹を見せる”と言っていましたし(笑)」

――それは非常に楽しみです。新作ミュージカル『怪人と探偵』の明智探偵役も見事にハマっていましたし。


「でもカッコいい役ではないんですよね、エリックは。オペラ座の地下に隠れ住んできたから、人との接し方がわからない。そんな彼の感情の吐き出し方や、彼の中にある音楽への思い、クリスティーヌや両親に対する愛を、繊細にちゃんと表現していきたいなと思っています」


加藤和樹

――原作は同じながらも、アンドリュー・ロイド=ウェバー作のミュージカル『オペラ座の怪人』とは音楽も展開も違っていて、怪人にも人間味がある『ファントム』。実際にご覧になったことは?


「宝塚(歌劇団)版と、韓国で上演されたプロダクションの公演を観ました。もちろん『オペラ座の怪人』も観ているんですが、僕の中の最初のイメージは、テレビドラマ『金田一少年の事件簿』に出てきたものなんですよ(1995年放送の「オペラ座館殺人事件」)。そのドラマの中の“私はオペラ座の怪人。思いのほか醜いだろう? この禍々しき怪物は地獄の炎に焼かれながら、それでも天国に憧れる”というセリフが、なんとも印象的で」

――さらりと暗唱できるとは! よく覚えているものですね。


「大好きなドラマで、毎回ビデオに撮って観ていたんです(笑)。いったいこの『オペラ座の怪人』というのは、どういう話なんだろう? 自分の醜さゆえに遠くから見つめることしかできなくて、それでも憧れることを止められないなんて、すごく苦しくて切なくて悲しくて、でも愛がある作品なんだろうなと思いましたね。お陰で、すっかり“オペラ座の怪人”とか“クリスティーヌ”という言葉が頭にインプットされました(笑)。別の作品とはいえ、まさか自分がファントムを演じる日が来るとは思っていなかったので、自分の顔に合わせた仮面を作りに行ったときは“ああ、ファントムをやるんだな”と、ちょっと感慨深かったです」
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