インタビュー・レポート

阿木燿子さんがプロデュース。“近松×フラメンコ”で究極の愛を描く

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華やかでチャーミングな阿木さん。おっとりとした口調もまた魅力的。

近松門左衛門の名作『曽根崎心中』をフラメンコのリズムに乗せ、歌と踊りで表現する舞踊劇『Ay(アイ)曽根崎心中』が、4年ぶりに東京で上演されます。プロデュース・作詞は阿木燿子さん、音楽監督・作曲は宇崎竜童さん。2001年の初演以来、繰り返し上演され、磨き上げられてきた感動作の魅力を、阿木さんに伺いました。

――静岡の浅間神社の舞殿などでの上演を挟んで、4年ぶりの東京公演。今回からタイトルが『Ay 曽根崎心中』に変わったのですね。

「前回までの『フラメンコ曽根崎心中』だと、イメージが限定されてしまうところがあったので、もう少しストーリー性や作品に流れている真髄みたいなものを感じていただけるようなタイトルにしたいなと思って、変えることにしました。“Ay(アイ)”はスペイン語の感嘆詞で、日本語で言うなら“ああ”という深い溜め息や嘆きにあたるもの。フラメンコのカンテ(歌)にも、よく出てくる言葉です。恵まれない環境にいるヒターノ達の心の底から湧き上がる悲しみや苦悩を、深い溜め息とともに“Ay”と歌うんです。アイ=日本語の“愛”にも通じるなと思いました」

――確かに、信じていた友人に裏切られ、曽根崎の露天神の森で心中する、天満屋の女郎・お初と醤油屋の手代・徳兵衛の悲恋物語にぴったりの言葉ですね。

「フラメンコ自体、情念の表現にとても合うものだと思っています。しかも『Ay 曽根崎心中』では、フラメンコギターとパルマ(手拍子)に、ピアノ、ベース、パーカッション、和楽器を加えた演奏チームがつくり出すダイナミックな音楽世界の中で、ダンサーが従来のフラメンコ舞踊にはない動きも取り入れながら、近松の世界を表現します。そして、歌。いつも、これが最後かもしれないという思いも持ちつつ、毎公演やって来たんですが、今回は、もしこれが最後になっても悔いがないくらい完全燃焼しましょうという気持ちでスタートしているので、さらに進化したものをお見せできると思います」

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