インタビュー・レポート

井上芳雄さんが極限状態に挑む。舞台『1984』が開幕!

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“ミュージカル界のプリンス”の異名で知られる井上さん。高い歌唱力と演技力で、コメディからシリアスな作品まで幅広く活躍している。

井上芳雄さんが出演する舞台『1984』が、4月12日に幕を開けます。

ジョージ・オーウェルの傑作小説をもとに、監視・統制社会の恐怖を描いた作品で、2014年にロンドンで初演。昨年はブロードウェイでも上演され、注目を集めました。

井上さんが演じるのは、指導者“ビッグブラザー”を頂点とした一党独裁超大国の役人ウィンストン。ノートに自分の考えを書いて整理するという禁止行為に手を染めた彼は、党への不信感を募らせ、同じ考えを持つジュリアと行動を共にするようになりますが……。

――原作の小説が、トランプ大統領が選出されたアメリカで、昨年爆発的に売り上げを伸ばしたそうですね。井上さんも原作から読まれたのでしょうか?

「まず原作の小説を漫画にまとめたもの、その後に戯曲、小説という順で読みました。すごい話だなと思いましたし、作家と、これを日本で上演しようと思った演出の小川絵梨子さんの先見の明に驚きました。

ここに描かれているような社会になり得る要素は、今やほとんど揃っています。ハードな内容だし、大変だとは思うけど、今やる意義を感じて、チャレンジしてみたいと思いました。

戯曲は、2050年以降の世界の人達が、小説『1984』を分析しているところから始まるので、その分まだ希望を感じるし、観ている方も物語に入っていきやすいと思います」

――共演することになっていた大杉 漣さんの急逝は、非常に残念でした。

「はい、本当に。演劇は人とつくるものなので、出会いと別れはつきものではあるんですが、僕は漣さんとお会いしないままになってしまいました。

でもきっと、その悲しみを引きずって公演に影響が出ることを、漣さんは望んでいないはず。僕らにできるのは、一生懸命稽古して、作品をお客様にお届けすることだけだと思っています」

――演出家の小川さんは、今秋、40歳の若さで新国立劇場の演劇部門芸術監督に就任する気鋭です。

「役者と同じ目線に立って、丁寧に演出される素敵な方です。

ただ、稽古の初めにみんなでやるゲームが、僕はどうも苦手で(笑)。もちろん一生懸命やるんですが、ゲームでどう自分を演出したらいいのか、わからない。要は、自意識過剰なんですよ。

そういうものを取っ払ってほしいからゲームをやっているのに、どれくらい頑張ったらいいんだろうとか、どう見られてるんだろうとか、色々考えてしまうから、全然楽しめない。人として残念ですよね(笑)」

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