エンターテインメント

大ヒット韓国映画『最後まで行く』のリメイク作品で主演を務める岡田准一さんにインタビュー

2023.05.25

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注目の人・岡田准一


面白くなると確信したこの作品は、僕がこれからも走り続けるための糧となる出会いとなりました ── 岡田准一


幅広い役を演じ、日本の映画界を牽引する俳優の一人として活躍している岡田准一さん。彼が主演として挑んだ最新作『最後まで行く』は韓国で大ヒットした映画のリメイクだ。

一つの事故が発端となり、ラストの瞬間まで極限へと追い詰められていく主人公の刑事・工藤祐司を演じた岡田さんは「今までの映画人生で最もエネルギーを使いました」と語った。

藤井監督の才能と、絶対に面白くなるという僕の直感



現場ではどんな体験をしたのか。工藤と対決するエリート監察官・矢崎貴之を演じた綾野 剛さんとのシーンなど撮影のエピソードについて伺った。

「最初の本打ち(脚本の打ち合わせ)の段階からよくできていて、これは面白くなるなという匂いのようなものを感じていました。自分よりも年齢が若い監督と作品を作るのは初めてでイニシアチブを取れる立場ではありましたが、藤井道人監督であれば僕は前に出るべきではない。監督が考えうることのサポーターでいるべきだと思っていました。

共演した綾野剛さんは彼自身もおっしゃっていますが“危険度の高い役者”です。役作りのために感情の薄皮を一枚一枚めくって敏感にして現場にきた彼からは、アクションシーンで本気で殴ってきそうな雰囲気が漂っていました。そんな綾野さんに追いかけられるのって嫌じゃないですか(笑)。しかも撮影が行われたのが1月で相当寒かったですね。

土砂降りの雨の中、数日間かけて深夜までずっとずぶ濡れでいたんですが、雨降らしの水で道路が凍るくらいの寒さだったんです。そんな状況でアクションをつけなければならない。本来であれば怪我の確率が3割も増すことから、冬の撮影は避けたほうがいいんですよね。

なぜならそこにいるだけで筋肉が弛緩しているから肉離れを起こしやすいんです。動ける人なら大丈夫で、僕と綾野さんだったから成立したと思っています。寒さしのぎに“命守り隊です”と勝手に命名されたスタッフのかたが僕たちに暖かいものを羽織らせてくれていました(笑)。

さらにアクションに関しては撮影の合間とかに監督にプレゼンをしていましたね。スタッフの一員として機能することは今までも経験してきましたが、今回はそれとも少し違う感じでした」
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