インタビュー・レポート

中村獅童さんが語る、超歌舞伎への確かな手応え。家族の秘話や大河ドラマへの思いも

『超歌舞伎2022 Powered by NTT』

中村獅童さん

積み重ねてきたことで得た超歌舞伎への確かな手応え

「超歌舞伎」を通して歌舞伎ファンの裾野を確実に広げてきた中村獅童さん。江戸時代の芝居小屋の熱狂とはこういうものだったのではないか、そんな思いがかき立てられる超歌舞伎は、客席は色とりどりの光を放つペンライトで賑わい、配信で視聴する観客からは「大向う」のようなメッセージがリアルタイムで届き、会場にある大画面に映し出される。

コロナ禍以前は場内で声を発する大向うが絶妙なタイミングでかかっていたが、今はそれができない。しかし、獅童さんは観客の表情から「心の声が聞こえる」と語る。どんな手応えを感じたのか。

「7年目にしてようやくひとつのジャンルとして受け容れていただけるようになったと思います。初回のときは初音ミクさんのファンのかたは、ほとんどが歌舞伎をご覧になったことがありませんでした。ですから、歌舞伎の醍醐味である派手な立ち廻りやペンライトをふっていただいて会場全体で大騒ぎをすることに狙いを定めていたんです。月日を経て、観客の皆さんも目が肥えて、いい“間”で反応してくださいます。デジタルの技術もさらに進化していてデジタルと歌舞伎のチームの連携も定着してきました。最近はストーリーにも歌舞伎味が色濃くなってきています」

2022年4月に行われた「ニコニコ超会議」の超歌舞伎では長男の小川陽喜君との親子共演も果たした。1月に歌舞伎座で初御目見得をした陽喜君と2020年に生まれた弟の夏幹君の歌舞伎への関心についても伺った。

「陽喜は幼稚園や習い事に行って、夕方家に帰ってくると“パパごめんね。今から僕、稽古だから静かにして”とかいって、超歌舞伎のまねごとをやっています。しかも僕が最後にライブのノリで客席をあおるところが気に入ったようで“ラッセーラ、ラッセーラ、ここからは写真撮影OKです!”って叫んでた(笑)。祭りの雰囲気を出したいと思って考えたかけ声もちゃんと聞いて取り入れてるんだなと、親としては嬉しいです。古典の作品には興味がなかったんですが、親戚で(中村)梅枝の長男の(小川)大晴が歌舞伎座で出演するのを観て最近は古典の役も意識しているようです。弟の夏幹は兄の付き人みたいに“ちょっとさがってください”とかサポートに徹していて、兄を主役として立てていますね(笑)」

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