インタビュー・レポート

鈴木亮平さんが、幕末の勇士・西郷隆盛役で大河ドラマに初主演

「演じるほどに、“西郷どん”と自分は似ていると感じます」

2018年の大河ドラマ『西郷(せご)どん』。江戸幕末から明治という激動の時代を駆け抜けた、西郷隆盛という男の18歳から49歳までの生涯を、鈴木亮平さんが演ずる。

「お話をいただいたとき、えっ? という感じでした。大河ドラマの主役をすることは、俳優としての目標の一つでしたけど、まだまだ先だと思っていたんです。でも撮影が始まって、エネルギッシュな現場にいると、縁とタイミングが合ったんだ、この役は僕がやる運命だったのかなと、今感じています」

近代国家・日本をつくり上げた人物の一人である西郷は、史実では謎が多いとされる人物。薩摩の貧しい下級武士の家に生まれたが、性格は陽気で男女を問わず慕われたといわれ、ドラマは林 真理子氏の原作をもとに、人間味のあふれる西郷像を描き出す。

「20代の吉之助(隆盛)は、まだまだ人として未熟。無鉄砲で考えるより先に、当たって砕けろといわんばかりに行動してしまう。演じていると、そこが逆に新鮮でわくわくしました。共感力が強い人なので目の前で困っている人、悲しんでいる人がいると、いてもたってもいられないんです。武士といえどよく泣くし、体は大きいけれど、やさしくて繊細な面も持っている。

自分でいうのもなんですけど、やさしいところがあって、でも負けず嫌いで男っぽい、相反するものが共存しているところは、僕自身と似ているなと思います。僕が大役でもプレッシャーを感じないでスタートできたのは、それが理由かもしれません。(連続テレビ小説)『花子とアン』のときは、しとやかな男の役でしたし、もう吐き気がするくらいプレッシャーがあったんですけれど(笑)」

鈴木亮平

相撲のシーンのため早大相撲部で鍛えたという筋力が、ジャケットの上からも感じられて。

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