インタビュー・レポート

加藤シゲアキさんが舞台『モダンボーイズ』に出演。かつて木村拓哉さんが演じた主役に挑む

演劇は“現場”で何かが生まれる。想像がつかないことにワクワクしますー加藤シゲアキ

加藤シゲアキ
かとう・しげあき●1987年、大阪府出身。2003年に結成された「NEWS」のメンバー。執筆活動も展開し、12年に『ピンクとグレー』で小説家デビュー。バラエティ番組『NEWSな2人』(TBS系)に出演中のほか、出演ドラマ『二月の勝者─絶対合格の教室─』(NTV系)が放送待機中。また自身の短編小説を自ら戯曲化した舞台『染、色』が5月下旬より東京、大阪で上演予定。

魅力的なキャストと新演出で幻の名作が27年ぶりに甦る

「たとえば、歌番組で歌ったり踊ったりした翌日に、バラエティ番組で笑いをとったり、ドラマや舞台でお芝居をしたり。ジャニーズ事務所でそのように育ってきたので、僕の場合はそこに“小説を書くこと”が加わっただけで、自分の中では基本的に全部一緒なんです」

そう話す加藤シゲアキさん。アイドルグループ「NEWS」のメンバーであり、2020年上梓した長編小説『オルタネート』で第42回吉川英治文学新人賞を受賞するなど作家としても活躍する注目の人が、約3年半ぶりに舞台に出演する。

作品は、1994年に木村拓哉さん主演で上演された『モダンボーイズ』。西洋文化の影響を受けた新しい風俗が流行する一方、社会主義思想に目覚める若者も多かった昭和10年前後の日本を舞台に、不況や官憲の弾圧にもめげず、劇場の扉を開き続けようとした人々を、改訂脚本と新たな演出で描き出す。

「僕の想像以上のものが稽古場で生まれていくんだろうなと思って、ワクワクしました。その時代のグルーヴ感みたいなものを、役を通して体験したいと思いましたし、菊谷さんという実在した人物が描かれている点にも惹かれました」と、脚本の印象を語る加藤さん。

その言葉どおり、本作には日本の喜劇王エノケン(榎本健一)を支えたレビュー作家・菊谷 栄が登場する。加藤さんが演じるのは、警察に追われ、菊谷がいる浅草のレビュー小屋に匿(かくま)われる若き思想運動家、矢萩 奏(かなで)。そこで音楽の才能を開花させ、レビューの人気者になっていく。

「ミュージカルの前身のようなショーが日本で生まれた頃の話で、音楽と芝居が結びつくと言葉ではいい表せないような興奮が湧き起こるんだなあと、僕自身も初心に返った気持ちです。演出の一色隆司さんが、稽古初日に“脚本が面白いから普通にやっても面白くなるけれど、それをさらによくするのが役者の力量”とおっしゃったのですが、稽古をしながら、生かすも殺すも役者次第の怖い脚本だなとも感じています。そんな緊張感も含めて、やはり舞台は面白いです」

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