インタビュー・レポート

他人の感性を信じて身を投じる。生瀬勝久さんが悲劇に出演

――演出のほかに、脚本執筆やバラエティ番組の司会などもされていますが、俳優の仕事との切り替えはスムーズにできるものですか?

「結構うまく立ち回っていると思いますよ(笑)。人は多かれ少なかれ、その時々の立場や状況に応じて役割を演じるものじゃないですか。僕は、それが全然苦にならないタイプ。たとえば、自分に子どもができてからは、父親をどう演じるかを楽しんでいます。息子の前では、自分の悪いところを一切見せずに、世界でいちばん素晴らしい人を演じているので、たぶん彼にとって僕はスーパーマンでしょうね。まあ、言うほどできてはいないだろうし、妻が聞いたら呆れるかもしれませんが(笑)、なるべくそっち寄りでいるつもりです(笑)」

趣味は釣り。行くのはもっぱら海だとか。「もうすぐ釣りに行ける!と思うと、ハードな仕事であっても乗りきれます」。

――まさに生来の俳優ですね。昔からお芝居が好きだったのでしょうか?

「僕、20歳になるまで演劇というものを観たことがなかったんですよ。最初に観たのは、柄本 明さん、加藤健一さん、根岸季衣さんがなさった、つかこうへいさんの『蒲田行進曲』。それがもうカルチャーショックで、表現者というのはすごいなあと感動した。そこから芝居に興味を持って、舞台に立つことの快感や奥深さを知り、就職を蹴って、アルバイトをしながら表現を続けることを選んだ。そのうち仕事のオファーが来るようになって、そのギャランティで飯が食えるようになって……そういう変遷があるから、今、自分がいちばんやりたいことで生活できていることが、すごく幸せです」

 

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