インタビュー・レポート

他人の感性を信じて身を投じる。生瀬勝久さんが悲劇に出演

「今、この人に会いたい!」 生瀬勝久さん ※秘蔵フォトギャラリーあり

生瀬勝久さん ポートレート
「舞台はつらいですね。それでもやるのは、就職をやめてまで、自分で選んだものだから」。やはり生来の役者に違いない。

生瀬勝久さんが、フランスの劇作家ジャン・アヌイによる悲劇『アンチゴーヌ』に出演します。コミカルであくの強い役柄が印象的な生瀬さんですが、古代ギリシャの悲劇を題材に、国家と個人、現実と理想の対決を描いた本作品で演じるのは、自身の良心に従い、信念を貫こうとするアンチゴーヌに対峙する、法と秩序を重んじる国王クレオン。新たな魅力が堪能できそうです!

――まずは、戯曲を読まれた感想から教えてください。

「内容といい、台詞の量といい、役者として、とても負荷のかかる仕事だなと感じました。自分が持っている価値観や表現力をフルに活用しないと、とても演じきれないなと。姪であり、一人息子の婚約者でもあるアンチゴーヌを、どうしたら更生できるか? ステレオタイプにやってもしょうがないので、自分の立場や法律を引き合いに出し、色々な手段を使いながら、ひたすら説得するつもりで演じようと思っています」

――反逆者として埋葬を禁じられた兄の死体に、死刑覚悟で土をかけるアンチゴーヌを演じるのは、蒼井 優さん。生瀬さんは2009年の舞台『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』で蒼井さんを演出されていますが、その魅力をどうお感じですか?

「誰にも真似できないものを持っていますよね。『楽屋~』では、天使が舞台に上がってきた!?と思ったほど、出てきただけで空気がガラッと変わるのを感じました。偉そうなことを言って演出していた自分が、今回はそういう人を相手に芝居をする。正直、やりづらいですよ(笑)。しゃべってなんぼの僕の武器といえば、声と間かなと思うので、実際に蒼井さんのアンチゴーヌとやりとりする中で生まれてくるものを大切にしたいですね。とても腑に落ちる演出を丁寧にされる栗山(民也)さんに方向性を示していただきながら、この顔ぶれならではの唯一無二の『アンチゴーヌ』をつくれたらと思います」

 

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