インタビュー・レポート

【心に力をくれる人】吉田鋼太郎さん。シェイクスピア劇は、僕の土台にあるもの

吉田さん

ジャケット、シャツ、パンツ/ワイズ バングオン!(ヨウジヤマモト プレスルーム)

実は吉田さんと小栗さんの初共演は、本シリーズ第14弾の『お気に召すまま』(04年)。吉田さんは小栗さんのピュアでまっすぐな演技に引き込まれ、悲しい場面でもないのに涙してしまったという。

「邪心がなく、向上心と好奇心が強い彼には、今回演じるイングランド先王の庶子フィリップ役もぴったりだと思います。37歳になった今、どんな表情を見せてくれるのか。横田栄司くん演じるジョン王と敵対するフランス王役で僕も出演するので、本気でぶつかり合いたいですね」

このシリーズの一出演者だった頃から、蜷川さんや座組のメンバーから絶大な信頼を得ていた吉田さん。その熱い指導のおかげで成長できたと話す若手俳優も数多くいる。

「皆で切磋琢磨しているだけです。シリーズ完遂まで、自分にやれる限りを尽くしていきますよ。将来の展望ですか? 蜷川さんがよく“俺は疾走するジジイだから”といっていたんですが、自分がやっていることに満足せず、決して立ち止まらないところが、大人げなくて本当に格好よかった(笑)。僕も動ける限り動き、声を出し、汗をかいていきたい。諦めるところは諦めて、落ち着いていく生き方もあるだろうけど、それじゃあ面白くないですから」

吉田鋼太郎(よしだ こうたろう)さん

吉田鋼太郎

俳優。1959年、東京都出身。シェイクスピア・シアター、東京壱組を経て、97年に劇団AUNを結成。演出も手がける。出演する連続ドラマ W『太陽は動かない-THEECLIPSE-』がWОWWОWにて放送中。

ジョン王

このたびの彩の国シェイクスピア・シリーズ第36弾『ジョン王』公演は、昨今の状況により中止となりました。改めて上演される日を心待ちに、DVD化されている本シリーズの過去作品をご自宅でお楽しみいただければ幸いです。

取材・構成・文/岡﨑 香 撮影/増田 慶 スタイリング/尾関寛子

『家庭画報』2020年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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