インタビュー・レポート

大林宣彦監督作『海辺の映画館—キネマの玉手箱』で常盤貴子さんが様々な時代の女性に!

原作のある映画を、「もう読んだよ」で終わらせないのは行間の広げ方

2000年代の初め、邦画の年間公開本数はおよそ300本でした。それが2018年には倍増し、613本に(『映画上映活動年鑑2018』より)。それらすべてか映画にすべき作品だったかといわれると疑問符がつかなくもないのですが、そんな中にあって本作は映画であるべき作品で、ぜひ映画館で観てほしい1本です。

「うれしい。私は20代からいろいろな経験をさせていただいて。この映画のような世界を知ってしまったら、“なぜ今、これを映画に?”っていうものに関しては、私ももういい年齢だし、しっかりお休みして、次にベストを尽くせるよう体力を温存しておこうって発想になってきました(笑)。

想像するには、人の脳が一番優れていると思うんです。例えば、原作があると、脳内を上回るのは難しいはずなのに、って思ったりもして。でも、別の一面を出してくれる映画監督もいらっしゃるんですよね。大林監督でいうと『花筐/HANAGATAMI』。大林宣彦というフィルターを通すと、行間がこんなに広がるんだ、って衝撃だったんです。その行間の埋め方はもうアートで、それが映画だと思うんですね。原作そのままだと“もう読んだけど?”で終わっちゃう(笑)。やっぱり映画ならではのものがあると思うし、この作品は“映画”だと思います」


タイムリープする中で、無声映画、アクションなど様々な映画表現も観られる。常盤さんもミュージカルシーンでタップダンスに挑戦。

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