インタビュー・レポート

新譜を2枚リリース。津軽三味線演奏家・上妻宏光さんが、20周年に届ける原点と今

――ドラムの打ち込みが効いた「こきりこ節」や、途中から英語の歌詞になる「おてもやん」など、お2人のフィルターを通してカバーされた日本各地の民謡がとても新鮮です。柔らかく包み込まれるような心地よさを感じます。

「矢野さんがツアーで日本へ来ている間に録ったり、お互いのスケジュールの合間に何回かに分けてレコーディングしました。矢野さんのいろんな面白いアイディアで自分の三味線へのアプローチにも変化がありましたね」

――2つの新曲と、『JAPANESE GIRL』に収録された「ふなまち唄 PartⅠ」「ふなまち唄PartⅡ」に新たな息を吹き込んだ「ふなまち唄 PartⅢ」も魅力的です。

「民謡のカバー以外に、わかりやすくて歌えるような曲もあったほうがいいんじゃないかということで、矢野さんから届いた詞に僕と矢野さんでメロディをつけた『会いにゆく』と、矢野さんが作詞・作曲した『いけるかも』という新曲を入れました。『ふなまち唄 PartⅢ』はシンプルな編成ではありますが、メロディの持つ力や、ねぶたの掛け声が躍動感を生んでいると思います。演奏しながら、津軽三味線の全国大会に出るために子どもの頃から毎年青森に行っていた自分の心と体にも、やっぱりねぶたのリズムや音が染み込んでいるんだなと改めて感じました」

――4月には「やのとあがつま」の日本ツアーも始まるのですね。

「はい。自分たちのツアーのほかに、音楽フェスにも出ることになっているので、どんな感じになるのか、どんな反応が得られるのか、楽しみです。秋からは、マイクを使わず生の音を届けるソロコンサート『生一丁!』のツアーもスタートします。これが、1人でやるのでなかなか大変なんですよ。気がついたら、前回の『生一丁!』から5年くらい空いてしまいました(笑)」

「やのとあがつま」は、4月25日・26日の『ARABAKI ROCK FEST.20』、5月16日の『CIRCLE’20』にも出演予定。

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