インタビュー・レポート

新譜を2枚リリース。津軽三味線演奏家・上妻宏光さんが、20周年に届ける原点と今

――もう1枚は「やのとあがつま」のファーストアルバム『Asteroid and Butterfly』。矢野顕子さんとのユニット結成にはどんないきさつが?

「きっかけは、僕が2013年にニューヨークでやったコンサートを矢野さんが観に来てくださったことです。そのアフターパーティでご本人とお会いした際に、矢野さんの世界観で民謡をポップな広がりのある音楽にできたら……という話をさせてもらったら、面白そう、やりましょうと話が進んで、翌年同じ場所で一緒にコンサートをやらせてもらいました。せっかくだから日本でもということで、翌年には日本公演も実現しました。それで僕から、もっとがっつり組んで作品をつくりませんかと提案したところ、矢野さんも、だったらちゃんとしたユニット名をつけて活動しましょうと言ってくださったんです」

――矢野さんは青森ご出身。個人名義でのデビューアルバム『JAPANESE GIRL』には青森の民謡やねぶた祭をモチーフにした曲が収録されています。お2人の出会いは必然だったのでしょうね。

「ただ、矢野さんは最初、僕の三味線よりも唄に興味を持たれたようなんです。それがちょっと衝撃というか、嬉しいような、嬉しくないような(笑)。矢野さんが、もっと唄ったほうがいいよとおっしゃるので、このアルバムでは随分唄わせてもらっています。こういう機会をくださったことには感謝しているんですが、こんなに唄を録音するのは初めてだったので大変でしたね(笑)。人に何か言われたら、“僕は嫌だと言ったんですが、矢野さんが……”と答えようかなと思っています(笑)」

矢野顕子さんが、以下のコメントを寄せてくださいました!
「アルバムのタイトルは思いつきなので、特に意味はありません。でも語感もいいし、『おてもやん』の2番の英詞の中にも入れることができたので、なかなかいいなと、自分では気に入っています。 “やのとあがつま”が力を合わせると、いつもかっこいいっていうのが“売り”です。世界中どこを探しても、こういうサウンド、こんな歌と演奏は無いのです。どうぞ皆さま、楽しんでくださいませ」(矢野)

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