インタビュー・レポート

藤 あや子さん&坂本冬美さんの美と健康の秘訣は?【新春“アンチエイジング”対談】

藤さんと坂本さん

「私たちきっと、100歳になっても歌い続けているわね!」―坂本冬美さん
「2人で、演歌界の“レジェンド姉妹”を目指しましょう!」―藤 あや子さん

藤さん・ドレス、ジュエリー/藤さん私物、坂本さん・ドレス15万8000円/タダシ ショージ イヤリング1900万円 リング580万円 ブレスレット2380万円/すべてハリー・ウィンストン(ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション)

若い頃よりいい表情になった。経験と自信が滲み出るから

 この年になって若さと健康を保とうと思ったら努力は不可欠ね。世の中にはあらゆる美容情報、健康情報が溢れているけれど、まず自分に合いそうなものを選んで試してみるのがいいんじゃないかしら。

坂本 自分の好みや性格に合わないと長続きしないものね。

 長く続けるにはコツがあって、鏡を見ながら「すごいよ、効果が出てる。きれいになったじゃない!」って自分に語りかけるの。不思議なもので、人って思い込むと自然にそうなっていくものなのよ。

「今までもこれからも目の前の仕事に全力投球。それが私の流儀」―坂本冬美さん

坂本 自分で自分を励まして、褒めることって大事なんですね。若い頃は肌もつやつやでシワもなくて、体力もあって、「あーあ、何も努力しなかったのにな……」ってため息の1つもつきたくなるけれど、ピチピチの若さとは違う年齢なりの魅力ってあると思うの。

 私も若い頃より今のほうがずっといい表情をしていると思う。いろんな経験をして悩んだり苦しんだりした結果、今があるわけじゃない?「頑張ったね」と自分を褒めていい年齢だと思うし、その自信が表情に滲み出るのではないかしら。

坂本 私も最近やっと、自分を労ねぎらってあげようという心境になってきました。以前は、仕事がうまくいかないと自分を許せなかったり、失敗をいつまでも引きずって落ち込んだりしていたけれど、今は「一生懸命やったじゃない。気持ちを切り替えて明日から頑張ろう!」と励ますことができる。自分に優しくなれるのは50代の特権かしら。

 そうね。私は30代の頃、自分の思いどおりに歌えなくて、歌うことが怖くなった時期があったの。でも仕事だから避けて通れない。悩みながらも続けていたら、だんだん怖さが消えて、今の自分らしく歌えばいいんだと思えるようになった。壁にぶつかったときは、ペースを落としたり立ち止まったりしていいから、とにかく続けることが大事よね。

「声が出るかぎり、歌い続けたい。だから“一に努力、二に努力”」―藤 あや子さん

ネガティブな思いは横に置き、歌い続けたいから、努力する

坂本 仕事も日常生活も心から楽しんでいるあや子さんを見ていると、心底、うらやましいなと思います。

 誰にでも苦しいことや悩みはあるけれど、それに囚われてため息をついたって時間の無駄。ネガティブな思いは強引にでも横に置いて、今を楽しめる状態に自分を持っていくように心がけているの。私は声が出るかぎり歌い続けたいと思うから、その目標のために心と体の健康をキープし続けなくちゃと思うのよ。

坂本 私もできるだけ長く歌っていたい。最近つくづく“演歌は物語だ”って思うんです。短い歌詞の中に深い意味が込められていて、聴く人が自分の経験や人生観を重ね合わせて行間を膨らませながら作り上げていく物語。

 恋愛や家族愛、きょうだい愛、故郷愛……いろいろなテーマがあるから、演歌は人生そのものよね。

坂本 紆余曲折あって、経験を重ねてきて今、私はようやく等身大で演歌を歌えるようになった、やっと演歌の似合う年になったと思えるの。

 私も同じ。何しろ、演歌界には「こまどり姉妹」という80代の大先輩がいらっしゃいますからね。50代の私たちはまだまだこれから。「ひなどり姉妹」ね(笑)。

藤 あや子(ふじ・あやこ)さん

藤あや子さん

1961年秋田県生まれ。87年歌手デビュー。89年、芸名を藤 あや子とし、「おんな」で再デビュー。「こころ酒」「花のワルツ」など多数のヒット曲を持ち、小野(この) 彩(さい)のペンネームで作詞・作曲も行う。多趣味で料理、陶芸、絵画はプロ並みの腕前。新曲「ふたり道」を好評発売中。

 

坂本冬美(さかもと・ふゆみ)さん

坂本冬美さん

1967年和歌山県生まれ。87年「あばれ太鼓」で歌手デビュー。「祝い酒」「夜桜お七」など多数の演歌以外に、「また君に恋してる」「片想いでいい」など幅広いジャンルの曲にも挑戦し、ファン層を広げている。新曲「俺でいいのか」を好評発売中。2020年1月9日~2月9日『五木ひろし 特別公演』に特別出演(大阪・新歌舞伎座)。

表示価格はすべて税抜きです。

撮影/下村一喜〈 AGENCE HIRATA〉 スタイリング/東野邦子〈 NEUTRAL 〉(坂本さん) ヘア&メイク/岡崎じゅん(藤さん)、安東未来(坂本さん) 着付け/岩崎佳志子(藤さん)、斉藤祥江(坂本さん) 撮影協力/相澤慶子 取材・文/浅原須美

『家庭画報』2020年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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