インタビュー・レポート

主人公の母役で坂井真紀さんが出演する映画『駅までの道をおしえて』

9か月ぶりの現場で助けてくれたのは、新津ちせちゃん

劇中で母の姿が見られるのは、サヤカが犬を飼いたいと両親にお願いするシーンとルーがいなくなってからの2場面のみ。物語上も撮影時期も、9か月近くの時間が経過しています。映画やドラマの撮影において、ストーリーは年単位で進んでいても、撮影は短期間で行われることがほとんどで、同じだけの時間が流れていることは稀です。

「なかなかないですよね。今日撮影したら、明日は1年後のシーンということが普通に行われますので、すごく贅沢だなと思いました。でも私、(次の撮影まで)ちゃんと生きてるかなって、そういう心配もしたり(笑)。9か月もあれば、何があるかわからないですからね。ちゃんと身を守らなきゃなんていう緊張感もありました」

無事に9か月ぶりの現場に入った坂井さん。目の前には、大きくなったちせちゃんが。ちせちゃんの撮影は途切れることなく続いていて、ずっとサヤカとして過ごしてきました。母にはサヤカと共にいた時間がそこにあり、でも坂井さんは知らない時間。それをどのように埋めたのでしょうか。

「台本をしっかり読んで、書かれていること、書かれていないことについて、たくさん想像して現場に行くしかないのですが、ちせちゃんがすごくピュアでまっすぐで、自分が過ごしてきた時間と共にスッとこちらに寄ってきてくれたので、すぐにお父さんとお母さんに戻れた気がします。どうだったっけ?って思わずに済んだのは、ちせちゃんのおかげです。(父親役の)滝藤(賢一)さんともお芝居をしていて“私たちって、きっとこういう家族だよね”と多くを語らずともしっくりきたところがあって、年月関係なく、家族に戻れました」


橋本監督は、ちせちゃんには細かく演出を。一方、大人たちには「放置ではないですけど、任されているなと感じました」と坂井さん。

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