フィギュアスケート

フレンズ オン アイス2019がロック会場に!髙橋大輔選手、宇野昌磨選手が新作を初公開

荒川さんが記者会見で語っていたフィナーレ「Love Runs Out」は、来年の東京オリンピックに向けてみなで応援する気持ちを込めて、さまざまな競技を盛り込んだプログラム。野球のユニフォームに身を包んで登場した宇野選手の可愛いこと!これは反則でした(笑)。似合いすぎです。会場中から、拍手喝采を受けていました。

――荒川さんにコラボレーションナンバーについてお聞きします。

全体のプロデューサーとして、これはすごいのできちゃった!というのをいくつか挙げていただきたいのと、宇野選手、坂本選手が入っていたナンバーに“継承”というイメージを受けたのですが、そのあたりの意図を教えてください。

A:フレンズ オン アイスのコラボナンバーは、スケーター自身で作っていくんですけれども、その中で、新しいスケーター同士の化学反応が見られるようなナンバーを考えたいという気持ちが、私の中にもありました。

私と美姫(安藤美姫さん)のコラボレーションでは、美姫がほとんど振り付けを行い、私が一緒にアイディアを出して作り、ほかのナンバー、大ちゃんと昌磨くん、チャーリー(・ホワイトさん)がサラリーマン風スタイルで演じてくれたコラボではチャーリーが振り付けをしてくれて、ストーリーも全部考えてくれて。花織ちゃん(坂本花織選手)とアッコ(鈴木明子さん)のコラボは、アッコが作ってくれました。

(継承というイメージに関しては)そういう風にオーダーしたわけではないのですが、若手選手として活躍するスケーターを、先輩スケーターが育て上げていくような(笑)、フレンズ オン アイスならではの温かなイメージが持てたらいいな、とは思っていました。愛を感じましたね、見ていて。

有香さん(佐藤有香さん)と本田武史くんのコラボでは、有香さんのアイディアが面白いなと。コミカルな路線でありながら、熟練したスケートを見せ、これまでやってこなかったアイディアが出ていましたよね。

なので、どれかひとつを一番の見せどころにしたいというのは本当になくて、それぞれのコラボが大きな愛を持って作られているので、皆さんにはぜひこのフレンズ オン アイスでしか見られないスケーターの組み合わせの化学反応を楽しんでいただけたらと思います。

今回、「The Phoenix」で十分に驚愕させてくれた髙橋選手でしたが、フィナーレでもまたまた驚かせてくれました。陸上選手に扮した髙橋選手とランビエルさん。バトンを持って走って来た(スケート靴ですが、走ってます。笑)ランビエルさんから髙橋選手にバトンを渡すシーンがあるのですが、受け取った髙橋選手がこれまた、全力疾走。氷上をスケート靴であんなに本気で走る人たち、見たことありませんから!しかも数歩ではありません。陸上選手の勢いで走っていました。以前、髙橋さんが「陸より氷の上のほうが体を動かすのは全然楽」と言ってましたが、しみじみ納得した瞬間でした。

――髙橋選手と宇野選手に、今季のFSについてお伺いします。

お作りになったばかりの宇野選手、髙橋選手には昨シーズンのFSを持ち越すにあたり、新たな点と、どう仕上げてくるのかをお聞かせください。また、今シーズンの大きな目標があれば教えてください。

U:FSを作ったのは2週間前なので、まだ作りたてで。本当はこのアイスショーでやりたい気持ちはあったのですけれど、FSがすごい滑るプログラムなんです。流れを途切らせないまま、速いスピードでずっと滑っていくイメージなんですけれど、アイスショーだとリンクが狭い分、どうしても急カーブをしなければいけない部分があり、FSをやるには難しいね、ということで今回はやれないんです……。

デヴィッド・ウィルソンさんに振り付けをしてもらい、ボーカルも入ったりして、これもショーに近いプログラムですが、ジャンプを入れるにはしんどいと思うぐらい、ギリギリまでステップだったりトラジッションを入れていたりするので、そういう部分を最後まで抜かずにプログラムとして作っていきたいなと思っています。

シーズンの目標はですね、正直、今はあまり考えていません。このSPとFSをすごくいいものにして、一刻も早く、皆さんの前でお見せしたい気持ちがあります。順位や点数には今年はこだわっていなくて。また、ジャンプも、去年まではこだわっていたのですが、それ以上に表現ということを大事にして、皆さんにお見せできたらと思っています。

T:FSは持ち越しをするんですけれども、先シーズン完成できなかったので、何か新しいことというより、今シーズン中に完成できたら、と思っています。ただ、ブラッシュアップしていく予定なので、そこで少し変化があるかもしれないのですが。

今シーズンはとりあえず全日本選手権へ行って。先シーズンは、結果としてうまく行きすぎたなと(笑)感じています。それぞれの選手たちの成長を、いろいろなところで聞いたり見たりしていますので、先シーズンのようにはうまくいかないかなとは思っています。そんな状況でも全日本選手権の表彰台を目指すのを、ひとつの目標としてやっていけたらと思っています。

――髙橋選手の今季前半戦の試合見通しをお聞かせください。

T:この間、カーニバル・オン・アイス2019には出演することが決まりました。全日本選手権の前に、チャレンジシリーズに出るか、西日本選手権に出るか、ちょっとまだ迷っていて決めきれていない現状です。

オリンピックイヤーではない今だからこそ、挑戦できる!

以上の記者会見からもおわかりいただけるように、今回のフレンズ オン アイスはいつにも増して、見応えある眼福のアイスショーでした!

そして、すでに噂が漏れ伝わっていますが、髙橋選手の氷上ロックナンバー、令和という新時代になって初のSPにすごい作品を持ってきましたね。この記者会見でも何度も「難しい」と発言していることからもわかるように、表現する上での難易度が本当に高いのだと思います。後日、髙橋選手に観客の皆さんの前で初めて「The Phoenix」を演じてみてのご感想をお尋ねしたところ、「もっと滑り込みをして更に良いものに仕上げて披露できるように頑張ります!」とのことでした。簡単にできたら面白くないのが髙橋選手であることもまた事実。「限界に挑戦」していただきましょう!

そして、宇野選手の言葉の端々からは本当にぶれない漢気(おとこぎ)が伝わってきます。乗り越えるべきは自分の限界、出会いたいのはまだ見つけていない自分のスケート……、果敢に挑戦していく2人の今季のプログラムが完成する時をワクワクしながら、待っています。

小松庸子/Yoko Komatsu

フリー編集者・ライター

世界文化社在籍時は「家庭画報」読み物&特別テーマ班副編集長としてフィギュアスケート特集などを担当。フリー転身後もフィギュアスケートや将棋、俳優、体操などのジャンルで、人物アプローチの特集を企画、取材している。

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