インタビュー・レポート

“幻の”カフカ作品を舞台化!? 演劇界の鬼才が放つ新作に瀬戸康史さんが出演!


舞台出演は、主演を務め高い評価を得た2017年秋の『関数ドミノ』以来、約2年ぶり。

――その前回の『陥没』では、どんなことが印象に残っていますか? やはり脚本がなかなか上がってこなかったそうですが。

「初めはすごく不安でしたね。稽古場で毎日数枚ずつ脚本が渡されるんですが、僕が演じる清晴がなかなか登場しなくて。ああ、今日もまだ出てこないんだと思いながら、ほかの人の稽古を見たり、清晴以外のちょっとした役で出る場面を稽古したり……。それだけに、清晴が登場した日はすごく嬉しかったです。みんなも“キター!”という感じで盛り上がってくれて、生瀬(勝久)さんに“俺この役、めちゃめちゃやりたい!”と言ってもらったこともよく覚えています」

――瀬戸さんにとって、舞台はどういう存在ですか?

「必要な存在で、自分を豊かにしてくれる場所。決められた価値観とか、こういうふうに見なきゃいけないという制約がないから、出ているときも観ているときも、解放される感覚があります。たとえば映像だと、この台詞のときはこの人のアップというようなカット割りがあって、見方がある程度決められるじゃないですか。舞台はその点、自分が気になるところを好きなだけ見ていられる。いろいろな表現ができて、可能性が無限大みたいなところも好きです」

――俳優としてやっていこう、これが自分の仕事だと自覚したのは、いつ頃ですか?

「20歳のときですかね。僕が芸能界に入ったのは17歳のときで、自分で俳優になりたいと思ってやり始めたわけではなかったんですけど、やってみると毎日刺激的ですごく楽しくて。もちろん怒られたりもしたけど、それでもやめなかったのはそこに魅力があったから。で、これはもしかしたら一生続けられる仕事なのかもしれないと20歳のときに思いました。特に何か出来事があったわけじゃなく、20歳という区切りを迎えたことがきっかけだった気がします」

――30歳になったときも、自分の中で何か区切りのようなものはあったんですか?

「年を重ねてみて逆に、年齢とか関係ないんだなと思うようになりましたね。“30だからこうあらねば”みたいなものがなくなったというか。自分が幼い頃とか20代の頃に考えていた30代はもっと大人な感じだったけど、いざなってみると、周りを含めてそう大人な感じでもない。きっとそういうものなんだろうなと。だからありのままというか、自分は自分という考えでいいんじゃないかと思うようになりました」

――目指している俳優像のようなものはありますか?

「特にないです。ただ、この仕事を続けていられたらとは思っています。続けるって言葉で言うと簡単だけど、必要とされないと作品には携われないし、そのためには自分の努力はもちろん、タイミングとか運みたいなものも必要になってくる。すごく難しいことだなと思うので」

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