インタビュー・レポート

映画『パラダイス・ネクスト』に出演。豊川悦司さんが語る極意とは?

監督の半野喜弘さんは、パリと東京を拠点に活躍し、オーケストラ作品も手がける音楽家。2014年に長編監督デビューした。

――映画を観て、台湾に行ってみたくなりました。台北、それから、島が命を狙われている牧野とともに身を隠すことにする東海岸の田舎町・花蓮にも。

「ぜひ行ってみてください。できれば、2人と同じルートを辿って。きっと好きになると思いますよ。台湾は女性が好きな旅行先の一つだと聞いてはいたんですが、僕も今回の滞在でそれがわかったような気がしているんです。何でしょうね……そこまで現実離れはしていないんだけれども、等身大の生活からはちゃんと乖離させてくれる場所で、それが心地いいというか。ちょっと臆病な人でも全然大丈夫な異国の地・渡航先って、あるようでなかなかない。そういう意味でもファンが多いんだろうなと」

――2人が花蓮で出会う、不審な死を遂げた女性とそっくりなヒロイン役のニッキー・シエさんをはじめとする、台湾俳優陣との共演はいかがでしたか?

「面白かったですね。みんなそれぞれスタイルが違うし、いろいろなことに対して、アバウトという意味ではなく、とてもおおらかなんです。台詞や動き、それからシーンのつかまえ方みたいなものにしても、おおらかで余裕がある。そうか、こういうふうにやったほうがいいんだなと思うところが、たくさんありました」

――半野監督には、どんな印象を持たれましたか?

「とても情熱的な人で、本当に一生懸命この映画をつくっていました。初めて映画を撮る新人監督さんのように現場を走り回って、この映画に関わるスタッフから何から全員に、自分のやりたいことやイメージ、考えていることを熱心に伝えていて。それはとても感動的な姿でしたね。みんなが我慢せず、思ったことをストレートにぶつけ合う現場だという共通認識があったので、僕やぶっきーはそんな監督に“これ、大丈夫? 観ている人がびっくりしないかな”とか“辻褄合う?”なんて話をしながらやってましたけど(笑)」

――監督は何と?

「“いや、大丈夫です。そこは映画がキレイならいいんです”と。監督と話をして、納得させてもらえればもちろんそれでいいし、面白かったですよ。やっぱり音楽をつくる人はすごく繊細なんだなと思ったり、結構“夢見る夢子ちゃん”なんだなと思うところがあったりして」

――わかる気がします。いわゆる裏社会の話なのに、映像も音楽も美しくてロマンチックで。豊川さんが、役を演じる際にいちばん大切になさっていることは何ですか?

「うーん……いただいた役をとにかく大好きになること、愛してあげることですかね。たとえ、どんなに嫌われる役であっても、俺はこの人が好きだと思って演じるようにしています。そうじゃないと、その人が本当に思っていることをしゃべったり、考えていることを行動で表現したりということが、僕の場合はなかなかできなくて。自分が演じる役のことを批判してもいいけど、嫌いになるな、と。それは心がけています」

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