インタビュー・レポート

自分を探す人生の旅。ブロードウェイの傑作『ピピン』に城田 優さんが出演!

小さい頃から歌うことが大好き。2018年10月に自身初のミュージカル・カバー・アルバム『a singer』をリリースした。

――物語のどんなところに惹かれたのでしょう?

「誰にでもあてはまる“自分探し”の物語になっているところです。特に僕は、日本とスペインを行ったり来たりして育ったので、小さい頃はアイデンティティ・クラッシュと言うんですかね。スペインで差別的なことを言われたり、日本にいても同じようなことが起こるから、どこに行っても自分の居場所がないように感じていました。そういう意味では、“自分の居場所はどこなんだろう?”と歌うピピンの代表的なナンバー『コーナー・オブ・ザ・スカイ』は非常に自分にマッチすると思うし、観に来てくださるお客さまにしっかりとメッセージを伝えられるんじゃないかなと」

――城田さんは今回、その「コーナ・オブ・ザ・スカイ」の日本語の訳詞も手がけているとか。

「そうなんです。でも、自分から手を上げたわけではないですよ。英語詞ではコンサートやレコーディングで何度も歌わせてもらっている曲なので、原詞のよさは生かしつつ、初めて聴いた人にも意味がすっと入っていって、なおかつ韻も踏んで言葉の響きを大切にしたい……ということで、僭越ながら僕が訳詞を書かせていただき、英語ができて新しい才能を持った、福田雄一監督の息子さんでもある福田響志(なるし)さんと一緒にブラッシュアップしました。たとえば英語なら“I’m dying”と2つの音符で歌えても、日本語にすると“私は死んでしまいそうだ”と長くなる。音数を必要とする分、入れられる情報量が少なくなるので、和訳は本当に難しいです」

――本作品で、ご自身にとっていちばんの挑戦はどういうところですか?

「その『コーナー・オブ・ザ・スカイ』を、登場したと同時に歌うことですね。僕は毎回すごく緊張するタイプで、中でも緊張度MAXなのが登場のとき。心臓バクバクの状態から、ビッグナンバーを歌い上げなければならないなんて、準備運動もなしでいきなり100mを全速力で走るようなもんですよ(苦笑)。しかもアクロバットっぽい出方をする。それが毎日続くプレッシャーに打ち克てるかというのが、今回の僕のいちばんの挑戦ですね」

Ranking今週の人気記事 ベスト5

家庭画報 最新号

2019年6月1日(土)発売

心潤す緑陰の美術館へ『家庭画報』2019年7月号

一部地域は輸送の関係で発売が遅れる可能性があります。

© SEKAI BUNKA PUBLISHING INC. All rights reserved.

Loading