インタビュー・レポート

注目の俳優・宮沢氷魚さんが、舞台『CITY』で柳楽優弥さんと共演


母はタレントの光岡ディオンさんで、氷魚さんはクォーター。魅力的な目の色に思わず引き込まれる。

――『BOAT』では、柳楽さんの奥さんの豊田エリーさんと共演されてますものね。その『BOAT』、なかなか台本が完成しなかったとか?

「稽古場では結局、クライマックスからエンディングまでの台本がないまま稽古が終わって、そこから先の部分は劇場入りしてから作っていきました。それで豊田さんと一緒に、この物語はどうやって終わるんですか?”と藤田さんに聞きに行ったら、初日3日前なのに“それはまだ言えないから”と言われて(笑)。きっと藤田さんの中でまだ納得のいく終わり方ができていなかったから、役者には話せなかったのかなと思うんですが、不安で怖くて仕方なかったです」

――初舞台でそれは、かなり心臓に悪いですね。

「そうですね(笑)。初日が開いてからも台詞や動きが毎日変わっていくので、前日に新しい台詞を渡されて、それを必死で覚えるというのが、また恐ろしくて(苦笑)。でも、こうやって作品が日々進化していくのはすごいな、舞台はまさに生きているもの、生ものなんだなと感じました」

――藤田作品の魅力をどう感じていますか?

「人それぞれの感じ方や捉え方ができるところが面白いなと思います。『BOAT』を観に来てくれた友達や、先輩や後輩と話していても、その人ごとに見方が違っていて、“あれってこういうことだよね?”と言われて、演じているこっちが“あ、そうかも!”と思うような発見があったりしました。きっと、藤田さん自身が正解を決めて作っているわけじゃないからなんだろうなと思います」

――今回いちばん楽しみにしていることは何でしょう?

「『BOAT』のときは、初舞台にして主演ということで、とにかく成功させなくてはという勝手な思いがあったんですね。自分が座長だとは全然思っていなかったし、皆さんに本当に助けていただいたんですけれども、どこか“自分がちゃんとしないと”とか“先頭に立たないと”というプレッシャーがあって。でも今回は柳楽さんがいらっしゃるので、もっと自由に楽しめるというか、主演というプレッシャーから解放されたことで、きっとまた違った体験ができるのかなと。かつ、前回共演した方も多いので、チームワークという部分では、さらに高いレベルまで持っていけるんじゃないかなと思っています」

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