インタビュー・レポート

西川貴教さんが人気劇作家役で出演。『サムシング・ロッテン!』開幕!


ライブの日は、朝から何も食べないという。「そのほうが肺を大きく使える気がして。もう習慣になってますね」

――とはいえ彼も悩んでいて、次作のアイディアを得るために、自分をライバル視する劇作家兄弟の劇団に、役者だと偽って潜入する……。

「そうなんです。ちょっぴり鼻持ちならない男と映るかもしれませんが、彼には彼の悩みや辛さ、苦しみがある。お陰さまで僕も、結構長いことこの業界にいさせてもらっているので、“好きなことを続けられていいよね”と言われることが多くて、ありがたいなと感じているんですが、そこには当然、続けるための自制や努力が必要で、葛藤や苦悩もあります。僕らの仕事は所詮、求められないことには成り立たないものなので。今回のシェイクスピアという役は、自分のそういうところをリアルに表現できる役なんだな、そこを期待してキャスティングしてくださったのかなと、ほかの演者さんの命の入った台詞を聴いて関係性をつくっていきながら、感じています」

――福田さんの稽古場の印象はいかがですか?

「“福田さんは何にも言わない人だよ”と聞いてはいたんですよ。でも実際に、自分が目の前で歌や芝居をやったにもかかわらず、それに対して特に反応もコメントもないまま次のシーンにするっと移っていかれると、俺、今日ここに何しに来たのかな?という気持ちになりますね(笑)。たまに“今の曲、もう1度頭から”なんてことになった時は、意地でも何かしなきゃと思って、慌てて小道具さんに花を持ってきてもらって、余計なことをしたりしています(笑)。そういう役柄だから使命感に駆られてやってるところもありますけど、何せ福田さんは“どうせ何かするんでしょ?っていう目をして、ニヤニヤしながら演出席に座っているだけなので」

――ほぼ何も指示を出さず、お好きにどうぞといった感じで稽古を見ていたと思ったら、初日の1週間ぐらいから突然ものすごい勢いで頭からすべての台詞をまとめ出し、芝居をつくり始める……というのが福田さんの演出法だと聞いています。

「もっと前からつくってくれたらいいんですけど、みんながあれこれやるのを見ながら、色々考えているんでしょうね。そういう意味では、今までご一緒した演出家さんと180度違うので、こっちも頭を切り替えないといけない。演出家に求められたことに、いかに瞬時に対応していくかを考えて稽古に挑むのではなく、ある程度自分で台本を読み込んで、いくつかゲームプランを考えて挑む。そこには、また違った緊張感がありますね。ただ人の稽古を見る分には面白いんですよ(笑)。頼りない預言者役の橋本さとしさんにも、余計なものが色々くっついてきました。クリスマスツリーとしてもうでき上がっているのに、さらに枝がしなるくらいオーナメントがぶら下がり始めて、楽しいです(笑)」

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