フィギュアスケート

フィギュアスケートのシーズン開幕。2018年10月、国内外の試合で注目した4選をリポート!

スケートカナダで見事に逆転優勝した宇野昌磨選手。ますます磨きがかかる、その修正能力


SPで珍しくジャンプミスを重ね、2位発進となった宇野選手。FSでは、すぐさま反省を生かして修正。グランプリシリーズ初戦を優勝で飾ることができました。写真/AFP/アフロ

宇野昌磨選手
FS「月光」188.38点 スケートカナダ

10月27日~28日(日本時間)に行われたスケートカナダ。
先に出場したJapan Openでは順調な仕上がりぶりを見せてくれましたが、今大会のSPでは4回転トーループ-3回転トーループのステップアウト、トリプルアクセルで転倒と、珍しく複数のミスが出て88.87点と2位になった宇野昌磨選手。

演技後、「自分の気持ちに負けた演技でしたね。6分間練習でアクセルだけはうまく決まっていたので、ちょっと油断があったのかもしれません。(FSでは)同じ失敗をしないように自分に鞭を入れて仕切り直したい」と男気溢れるコメントを残したその言葉どおり、FSではしっかりと引き締まった演技を見せてくれました。

冒頭の4回転サルコウは減点があったものの、フリップ、トーループ、トーループ-ダブルトーループと前半4本の4回転中、3本に成功。後半のジャンプ2本でややミスが出ましたが、シーズン序盤の出来としてはかなり良い状態なのではないでしょうか。

ミスがあっても、あまり引きずらずにすぐ立て直せる強靭なメンタルは、本当に強みだと思います。

ピアノが紡ぎ出すドラマティックな旋律が印象的な「月光」は、宇野選手の気品あるスケーティング、エッジワークとよく合いますね。

王道の曲に乗せ、11月のNHK杯ではさらに進化した演技を見せてくれるはず! 楽しみです。

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