インタビュー・レポート

今年でデビュー35周年の藤井フミヤさん!音楽に対する想いを語る

藤井フミヤさん

「歌が歌えるうちは歌う。音楽は、人に寄り添えるものだから」ーー藤井フミヤ

そのフットワークの軽さは、仕事だけに留まらない。15年ほど前から、山歩きを趣味にしている。きっかけは、ふと心惹かれて屋久島に行ったこと。

「当時は今ほど登山道が混んでいなくて、歩いていたら、前後左右、全く人がいなくなって、ふと1人っきりになった。そのときの感覚があまりに気持ちよくて、“俺、山好きかも”と思ったんです。それ以来、中央線沿線を手始めに、日帰り登山に行くようになりました。

帰りに麓の温泉に浸かって、ビールを飲んで、新宿駅まで戻ってくると、“あれ? この雑踏は何!? 俺はつい1時間前くらいまで、きれいな沢にいたのに”と思う。そのギャップが面白くて、いろいろ感じるものがあるんです」

また、「家では毎日、絵を描いている」という一面も持つ。本人は「絵は趣味。まあ、描いた絵をファンクラブの会員向けのカレンダーにして売っているから、結局は仕事になってますけど」と笑うが、もはや趣味とはいい難いレベル。

オーストリアへ墓参したほど好きなクリムトや、エゴン・シーレに影響を受け、自身も裸婦を描くようになったという。

「本当はモデルさんを見ながら描きたいんだけど、なにせ裸だから、間違いが起きないとも限らないでしょ?(笑) なので、適当な写真のポーズを参考に、自分のスタイルを模索しながら描いてます。老後の夢は画家。エゴン・シーレやゴッホみたいに、没してから売れる画家になれたら最高だなあ」

そう語るフミヤさんは、とても自然体。「歌が歌えるうちは歌うし、手が動くうちは絵を描いて、歩けるうちは山に行く。だから、晩年の暇つぶしの不安もないです」と話す笑顔は、実に格好いい。

「料理も好きですよ。フレンチのソース以外なら大体何でも作ります。趣味はいくつになっても始められるんだから、まずは興味を持つことだと思います。

たとえば、この『家庭画報』を開いただけでも、料理にきもの、日本の文化……美しいものがたくさん載っている。僕のファンの人たちも、こういうものを参考にして素敵に年を重ねてほしいですね」

9月には『FUMIYA FUJII ANNIVERSARY TOUR 2018 “35 Years of Love”』もスタート。デビュー35周年を迎えた心境を、「ここまで来ると“継続は力なり”という言葉しか出てきませんね」と語る56歳は、ひとたびステージに立てば熱い。ツアーの1か月前から体づくりを始め、変わらぬ抜群の歌声と切れのあるダンスでファンを魅了する。

また年末には、通算15回目となる日本武道館での年越しカウントダウンライブを開催。日本武道館が来秋から東京五輪に向けた改修工事に入るため、今回は“LAST”と銘打たれている。

「1年の締めくくりの大晦日に日本武道館に集まれるのは、その人にとってその1年がいい年だったからだと僕は思っているんです。これが今の姿の日本武道館での最後のライブになるかと思うと寂しい気持ちもありますが、35年間ともに歩いてきたファンのみんなと思いきり盛り上がって、一緒にいい新年を迎えたいですね」

藤井フミヤ/Fumiya Fujii

藤井フミヤさん

1962年、福岡県出身。83年にチェッカーズのリードヴォーカルとしてデビュー。93年よりソロ活動を開始。自身で作詞・作曲も手がけた「TRUELOVE」など、ヒットを生み出す一方、プロデュース、楽曲提供、美術の分野でも才能を発揮している。

『藤井フミヤ 武道館LAST COUNTDOWNPARTY 2018‒2019 』

『藤井フミヤ 武道館LAST COUNTDOWNPARTY 2018‒2019 』

12月31日 22時30分~
日本武道館全席指定9000円
プレミアムシート1万2000円(ファンクラブ会員のみ)
キョードー東京 TEL:0570(550)799

10月27日 10時より一般前売り券発売
詳細は公式サイトhttps://www.fumiyafujii.net/ まで

取材・構成・文/岡﨑 香 撮影/大靏 円

「家庭画報」2018年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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