インタビュー・レポート

黒澤 明監督の名作『生きる』がミュージカルに。市原隼人さんが新境地に挑む!


実は2010年に、自身作詞の楽曲でラッパーとして歌手デビューしている。舞台で披露する歌声も楽しみだ。

――『生きる』という作品をミュージカルにすること自体に、驚かれる方も多いのではないでしょうか。

「そう思います。僕も最初は、ミュージカルにできるんだろうか?と思いましたし。でも稽古の前に参加させてもらったワークショップで、一気に印象が変わりました。お客さんを巻き込んでいく波のような壮大な曲や、登場人物それぞれの表情が見える曲、強くぶつかる感情をメロディに乗せて掛け合うシーンや、心から笑えるところ、涙を誘うシーンもあって、しかも演出は宮本亜門さん。家族でも楽しめる、観終わった後に周りの人に対してより優しくなれる作品だと思います。ぜひ構えずに観に来ていただきたいです」

――ご自身は、初ミュージカルに向けてどんな準備をされてきたのでしょう?

「ワークショップが始まる2か月前から、ボイストレーニングを始めました。先生が宝塚のトップスターをはじめ、色々な方を指導されているので、早めに行ってプロの皆さんのポテンシャルの高い歌声を聴くこともできてよかったなと思っています。実は既に1度、歌うことが心から嫌いになったんです(笑)。心配性なので、朝起きて5分後くらいから発声練習を始めて、稽古で歌って、家に帰ってからもずーっと歌っていたら、歌に支配されているように思えてきて、歌うこともメロディを聴くことも嫌になってしまって」

――その気持ち、なんとなくわかります。

「でも逆に、それで歌といい付き合い方ができるようになった気がします。僕の場合、1度大嫌いになって、でも気がついたら電話して、また会うようになって……みたいな仲間が多いので(笑)。実際、また自然と歌を口ずさむようになりました。市村さんが“歌おうとしなくていい。俺らは役者なんだから、歌をメインにしちゃダメなんだよ。芝居の中でつくっていこうね”と言ってくださったこともあって、何かこう、森が見えてきた感じです。それまで葉っぱや木しか見えていなかったものを、ちょっと俯瞰できるようになったというか。役者と歌手がそれぞれの持ち味をしっかり出し合って参加できるところも、ミュージカルの醍醐味なんだなと今は感じています」

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