インタビュー・レポート

アンビバレントな魅力満載!? 田中哲司さんが演じる、どこか間抜けなパワハラ上司

病気の妻を抱え、困窮にあえぎながらも全身全霊で生きる洋画家を圧巻の演技で演じた『浮標(ブイ)』(作/三好十郎 演出/長塚圭史)は田中さんの代表作のひとつ。これまでに2度再演されている。

――6月半ばまで別の舞台に出演されていて、立て続けの舞台出演ですね。

「結果的にそうなってしまいました。本が面白かったし、念願の千葉さんの演出だし、断ってる場合じゃないなと。俳優でもある千葉さん(本作品にも映画会社の社長役で出演)は、すごく俳優に寄った演出をされるので、やりやすいです。偉そうな感じが全然なくて、“役者の先輩がチラッと演出もやってるよ”みたいなスタンスで接してくれるので、みんな委縮することもないですし」

――舞台の仕事はお好きですか?

「うーん……即答はできないです。役者によっては、やっと本番だ!ってワクワクした気持ちで臨む人もいると思うんですが、僕の場合は緊張して、大体は溜息まじりですから。“あ~、本番か”って(苦笑)。台詞がちゃんと入って、稽古で共演者といい感じにやり取りができるようになった時は、すごく楽しいんですけどね。それで、もう本番やらなくていいんじゃない?という気持ちになったりします。この稽古をビデオに撮ってCG加工して、本番で流すのはどうだろう?って。そこでもういいぐらいの感じです、僕の場合」

――毎回そうなんですか?

「そうですね。ただ、1度舞台に出てしまえば、もう大丈夫。だから今回の舞台でも、圭くんや麻帆ちゃんと芝居をする中で、稽古場では出なかったものが出た時、たとえば偶発的に動きが変わったり、小道具を持って出るのを忘れたり、台詞を忘れてしまったり……そういう時にどうするかを楽しめたらいいなと思ってます。もちろん、一瞬パニクるでしょうけれども、何とかするでしょうから」

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