インタビュー・レポート

我が儘な美貌の新妻に振り回され……。小日向文世さんが舞台『ヘッダ・ガブラー』に出演!

小型トラック「エルフ」(いすゞ自動車株式会社)のテレビCM『後継者現る!?』篇では、実の息子である俳優・小日向星一さんと親子初共演を果たしている。

――この『ヘッダ・ガブラー』への出演の決め手は、何だったのでしょう?

「いちばんは、プロデューサーの北村さんに、ぜひこの役をと声をかけてもらったことです。別の企画でも何度か話をいただいていたようで、今回やっとタイミングが合いました。やっぱり役者って、そうやって要望されないと、幅が広がっていかないんですよね。実はもう一つ、一昨年やった『DISGRACED/ディスグレイスト-恥辱』という舞台も関係しています。人種問題や信仰が絡んだ難しい作品で、これが本当にキツくて、“年をとったら楽に舞台がやれるようになるのかと思っていたけど、それどころか、どんどんしんどくなる。その覚悟を持ってやらないといけないんだな”と諦めがついた。それで“だったら、最低でも年に1回は舞台に立たなくちゃ”と思うようになったんです」

――長年舞台をやっていらした小日向さんでも、楽にはならないものですか?

「なりませんね。お客さんの前に生身で立つって、本当にキツい。映像で言うなら、2時間の長回しで、しかもNGを出そうが続けなきゃいけない。もしも台詞を噛みまくったら、その日のお客さんには、その印象しか残らないんですよ! 本当は、嬉々として無邪気にそこに立ちたいのに、そう思うと、なおさらプレッシャーで。いっそ“生モノだから、台詞を噛む日もあるし、忘れる日もあるさ。それも舞台として楽しんじゃえ!”っていう心境になれたらいいんだけど、無理でしょうね。64歳になっても、こうですから(苦笑)」

――俳優としての今後の展望をどんなふうに考えていらっしゃいますか?

「まず健康でありたいです。体とも上手く相談しながら、できるだけ元気で現役でいたいと思ってます。『あの俳優、まだ生きてるんだ!』って言われたい(笑)。台詞を覚えられなくなっても、映像だったら、黙ってそこにいるだけの面白い役があるかもしれないので、可能な限り要望には応えようと思ってます(笑)」

――いつ頃から、そう思うようになったのでしょう?

「50歳を過ぎてからかな。劇団が解散したのが42歳の時で、映像で仕事を始めた頃には、すでに若者の役はなかったですからね。こうなったら、じいさん役でしつこく出てやるぞ!と思って(笑)。あ、でも、もちろん今回の舞台『ヘッダ・ガブラー』のイェルゲンは、じいさんじゃありませんよ。そんなにしょっちゅう上演される作品ではないですし、この大人の男女の物語を、この大人の顔ぶれがどう演じるのか。栗山さんの演出を含めて、楽しみにしていただけたらなと思います」

※サイン入りチェキのプレゼント応募は、申し込みを締め切りました。

 

小日向文世/Fumiyo Kohinata

俳優

1954年、北海道出身。1977年に劇団「オンシアター自由劇場」に入団。1996年の劇団解散以降は、映像作品へと活動の場を広げ、テレビドラマ、映画、舞台など幅広く活躍。最近の主な出演作は、日曜ワイド『欠点だらけの刑事』、映画『サバイバルファミリー』、『祈りの幕が下りる時』、舞台『オーランドー』など。日本テレビ『ぶらり途中下車の旅』で、2016年より 3代目ナレーションを務めている。

シス・カンパニー公演『ヘッダ・ガブラー』
4月7日~30日/Bunkamuraシアターコクーン S席/9000円 A席/7000円 コクーンシート/5000円 お問い合わせ/シス・カンパニー 電話03-5423-5906
作/ヘンリック・イプセン 翻訳/徐 賀世子 演出/栗山民也 出演/寺島しのぶ、小日向文世、池田成志、水野美紀、佐藤直子、福井裕子、段田安則
http://www.siscompany.com/hedda/

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