インタビュー・レポート

兄弟ピアノデュオ「レ・フレール」が、1台4手連弾で生み出す無限大の音楽

兄の守也さんは1973年11月5日生まれ。昨年3月に初のソロアルバム『MONOLOGUE』をリリース。「今年はコラボレーションが多くなりそうです」。

――そんなお互いとご自身を動物にたとえるとしたら、何でしょう?

守也:「圭土は……鯛。小学校の運動会で、リレーのアンカーを走って一度転びそうになったのに、そこから前の子を抜き去ったのを見て、親父が“腐っても鯛、転んでも圭土”と言ったんですよ。それを今、思い出しました(笑)。そういう俊敏さや即興性が、彼のブキ・ウギにも表れていると思いますね」

圭土:「午年生まれで、ニンジンも好きなので(笑)、自分自身では馬だと思っています。兄は亀ですかね。昔から亀が好きで飼っていたし、甲羅のようにガードが堅くて頑固だから(笑)」

守也:「それは昔からよく言われます(苦笑)。何でも自分なりに納得したい性格で……って、それを頑固と言うのか(笑)。でも自分が悪いと思ったら、すぐ謝りますよ。圭土とは対照的に、1歩目を踏み出すまでが遅いんだと思います。特に子供の頃はそうだった。育てた両親が変わってるんだと思うんですが(笑)、うちは姉弟みんな性格がバラバラで結構個性的ですね」

圭土:「なにせ、僕が小さい頃、1番上の姉はフランスのシャンソン、2番目の姉はスペイン音楽をよく聴いてましたから(笑)。僕はレ・フレールのほかに、ヴァイオリニストのヴァスコ・ヴァッシレフ(英国ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団のコンサートマスター)とKEITO & VASKO “Viano”というユニットも組んでいて、僕が書いた曲を演奏しているんですが、自分が子供の頃に聴いていた色々な音楽が、自分が作曲するときの引き出しになっている気がします」

――2月21日には、それぞれのソロの楽譜集が出るそうですね。

守也:「僕は、去年出したソロアルバム『MONOLOGUE』の全曲を楽譜集にまとめました。初めから楽譜を一緒に出したいというコンセプトでアルバムをつくっていて、比較的音数が少ない素朴な曲が多くなっているので、ぜひ聴いて、弾いてみてほしいですね。生活の中にピアノの音が流れる時間があったりすると、彩りが加わって素敵だと思います」

圭土:「僕のほうは、ブギ・ウギのオリジナル作品です。僕自身はひたすら海外で演奏を聴いて、ブギ・ウギを独学で覚えるしかなかったので、今回楽譜を出せることが嬉しくて。これからブギ・ウギ・ピアノを志す方がいたら、ぜひ参考にしてほしいです」

――ところでお2人は、いつ頃から曲をつくり始めたのでしょう?

守也:「僕は11歳頃からですね。家にあったキーボードで遊んでいる中で、こういうメロディができたよといっては親に聴いてもらうような感じで、何となくつくり始めました。圭土と一緒にピアノを習うようになったのはその後なので、ちょっとおかしな始まり方なんです(笑)」

圭土:「逆に僕は、20代後半になるまで曲をつくったことがありませんでした。うちの両親の教育方針が非常に面白くて、兄よりも先にピアノを習い始めた僕はピアニスト、兄は作曲家になるんだと、刷り込まれたんです(笑)。若い頃は、音楽を学ぶだけで精一杯だったこともあります。僕も兄と同じ音楽学校に留学したんですが、途中からは家の事情で、自分でアルバイトをしながらの音楽活動になりましたし、17歳で出合ったブギ・ウギ・ピアノをなんとかマスターしようと必死でしたから」

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