インタビュー・レポート

阿部サダヲさんと長澤まさみさんが、野田秀樹さんの傑作4人芝居『THE BEE』に出演!

【今、この人に会いたい!】阿部サダヲさん×長澤まさみさん×野田秀樹さん ※秘蔵フォトギャラリーあり

向かって右:野田秀樹/Hideki Noda 劇作家・演出家・役者。1955年、長崎県出身。東京大学在学中に「劇団 夢の遊眠社」を結成。劇団解散後、ロンドン留学を経て、1993年に「NODA・MAP」を設立。国内外で精力的に創作活動を行い、歌舞伎やオペラの脚本・演出も手がける。東京芸術劇場芸術監督。

今年、衝撃作『フェイクスピア』で大きな感動を巻き起こしたNODA・MAPが、新たなキャストで9年ぶりに日本語版『THE BEE』を上演します。野田秀樹さんの傑作4人芝居で、原作は筒井康隆さんの短編小説『毟(むし)りあい』。今回は、脱獄犯に妻と子を人質に取られ、逆襲に転じる会社員・井戸を阿部サダヲさん、井戸に人質にされる脱獄犯の妻を、野田作品初参加の長澤まさみさんが演じます。お2人と、今回は出演せず、演出に徹するという野田さんに、作品について伺いました!

――報復の連鎖や恐怖心に支配される人間の姿などがスリリングに描かれた『THE BEE』。作品づくりのきっかけは、「9・11」アメリカ同時多発テロだったそうですね。

野田秀樹(以下、野田):直接のきっかけは、2003年にロンドンで『赤鬼』という芝居をやったときに、ある劇場から、若い俳優を対象にしたワークショップをやってほしいと頼まれたことなんです。何をやろう?と考えたときに浮かんだのが、筒井康隆さんの『毟りあい』だった。会社員が主人公の個人的な物語だけれども、ちょうど「9・11」から2年後でイラク戦争が始まった年というのもあって、この報復し合う姿は、イギリスの人間にも確実に伝わる普遍的な題材だと思って。

――そこからワークショップを重ねて、2006年にロンドンで『THE BEE』を初上演。日本語版は2007年に東京で初演され、2012年には新たな配役で再演されています。阿部さんと長澤さんはご覧になっていますか?

阿部サダヲ(以下、阿部):僕は初演は観ていないんですが、すごく面白いと聞いていたので、再演のときに松本公演を観に行きました。仕事で東京公演にはどうしても行けなかったから。野田さんに宮沢(りえ)さん、(池田)成志さんに近藤(良平)さん、演出とか音楽も本当にカッコよくて、野田さんの狂気的な役は見たことがなかったから圧倒されました。それで、楽屋に行って野田さんに言ったんです。“もし野田さんが引退されたら、僕が井戸をやりたいです”って。

野田:それ、自分で作ってない? 俺の記憶では、こっちから「俺がこれをやれなくなったときは、サダヲがやって」と言った気がするんだけど。結構真面目に言ったんですよ。頭の中には他にも2人、井戸候補がいたんだけど、サダヲは松本まで来てくれたから、以来ずっとサダヲ一本です(笑)。

長澤まさみ(以下、長澤):私は残念ながら、生では観ていないんです。洗練されたカッコいいチラシが印象的だったし、NODA・MAPでメイクを担当している友人に「行ったほうがいい」って薦めてもらったんですけど、結局、伺えなくて。今回、DVDで両方とも拝見して、きっといつ観ても、何度観ても、すごく新鮮に映る舞台なんだろうなって思いました。同じ作品なのに、そう感じさせないような勢いがあって、圧倒されるというか、観るたびに新たな記憶に塗り替えられるような感覚がありました。

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