インタビュー・レポート

高橋一生さんがNODA・MAP『フェイクスピア』に出演。野田秀樹さんの劇世界に挑む!

――現時点でのご自身の課題をどう捉えていますか?

「僕は、あまり課題決めをしないんです。しても見当違いになることが多いですし、役も作品も、現場でお芝居をしていくことの積み重ねでしかないと思っているので。そもそも、自分に声をかけていただいたからには、僕に足りないものを求められている訳ではないはず。そこで何か足りないものを感じて、自分で足そうとするのは稚拙なことのように思いますし、何か足せたとしても付け焼き刃でしかないですから。お金をいただいてやらせていただいている素人ではない者として、自分が持ってるものを出していくしかないんだなという気持ちで、いつも臨んでいます」

――プロの俳優としての潔さが素敵です。今年1月期のドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』(TBS系)で演じた、女性刑事と魂が入れ替わる日高陽斗役も見事でした。どんどん可愛らしく見えてきて。

「それ、よく取材で言っていただくんですけれども、僕がやっていることは最初から同じで、特に何も変えていないんです。きっと、見ている人にバイアスがかかって、そう見えてきたんだろうなぁ、しめしめ、と思っています(笑)。連続ドラマの場合は、1週間ごとに話が更新されていくので、途中で足したり引いたりすることなく、最初にあるものを通していかなくちゃいけないと僕は思っているんです。自分の芝居に影響されないように、放送もなるべく見ないようにしています」

――役を演じるときに、いちばん大切にしてることは何ですか?

「やっぱりブレないこと、でしょうか。たとえば、日高陽斗役にしても、今言ってくださったみたいに“どんどん女の子に見えてきました”という人もいれば、“大袈裟だった”という人もいる。僕にとっては、顔の見えない一つの存在が、掌を返して違うことを言っているようにも感じられます。だから匿名性のある曖昧な人たちとは、曖昧な距離を取って、自分の芝居を通していくことを心がけています。それは、自分がもともとブレやすいほうだとわかっているからかもしれません。自分のお芝居を見ないようにしているのも、ちょっとでも見たら影響されてしまう恐れがあるからで、ブレやすい僕を自分で守っているのかもしれないです」

声の仕事でも活躍。現在NHK BS4Kで再放送中のアニメ『ムーミン谷のなかまたち』ではスナフキンの声を務めている。

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