インタビュー・レポート

めくるめく嘘と真実。松下洸平さんが舞台『カメレオンズ・リップ』に出演

好みのタイプを尋ねると「特にないんです」と松下さん。「ただ、僕がこういう、ゆったりしたテンポの人間なので、僕のテンポに無理なく合わせてくれるような人がいいのかなあとは思います」

――その青ちゃん役、そしてNHK連続テレビ小説『スカーレット』の八郎役も大好評だった2020年は、松下さんにとってどんな年でしたか?

「仕事面では、たくさんの出会いがありました。貴重な経験をいくつもさせていただいて、たくさんの人に知っていただけた1年だったなと思います。あとは、皆さんもそうだと思うんですが、コロナ禍のなかで、人とのかかわり方というものをたくさん考えた年でした。誰も経験したことがないこの状況だけに、それぞれの価値観を擦り合わせながら人間関係を築いていくのは大変でしたけれども、そのぶん、人と話す時間は増えた気がします。『#リモラブ~』にも描かれていたように、“わかり合おうとする”ことが大事なんだなと感じました」

――2021年はどんな年にしたいですか?

「今までずっと、先のことは考えずに、一つひとつの仕事を一生懸命やってきたんですけれども、今年からは、これまでどおりに仕事に取り組みつつ、一つひとつの仕事が未来の自分にどう影響していくか、この仕事が終わったとき、自分はどうなっていたいのかということも、少し具体的に考えていきたいなと思っています。僕は、30代後半をより豊かなものにしていきたい、力強く生きていきたいと考えていて。そのための今だという思いを、必ずどこかに持って仕事をしていきたいなと思います」

――『カメレオンズ・リップ』の後は、どんな自分になっていたいですか?

「タフで反射神経のいい俳優になっていたいです。そうなれるように頑張ります。心の奥底にずーっと寂しさを抱えた、どこか子どもっぽい可愛らしさもある、憎めないルーファスを演じられたらいいですね。さっきの話じゃないですけれども、何か企んだり、嘘をついたりしても、最終的には全部剥がれ落ちて、生身の人間同士のぶつかり合いになる。それを象徴するようなラストシーンに辿り着くまで、いろいろなものを精いっぱい背負ったルーファスでいたいと思います。観ていただけたら嬉しいです」

松下洸平/Kohei Matsushita

俳優、シンガーソングライター

1987年、東京都出身。2008年に「STAND UP!」でCDデビュー。翌年には俳優デビューし、18年の舞台『母と暮せば』の演技で文化庁芸術祭演劇部門新人賞などを受賞。日本テレビ系『ぐるナイ』に、「グルメチキンレース ゴチになります22」の新レギュラーメンバーとして出演中。また、出演映画『燃えよ剣』が2021年10月に公開予定。

KERA CROSS 第三弾『カメレオンズ・リップ』

2021年4月2日~4日/北千住・シアター1010 全席指定/1万円 お問い合わせ/シアター1010チケットセンター 電話03-5244-1011 14日~26日/日比谷・シアタークリエ 全席指定/1万500円 お問い合わせ/キューブ 電話03-5485-2252 ※以上の東京公演はいずれも2月20日よりチケット一般発売
4月11日/福島・南相馬市民文化会館(ゆめはっと) 5月2日~4日/大阪・サンケイホールブリーゼ 5月6日/愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール ほか 5月中旬まで全国ツアーを予定
作/ケラリーノ・サンドロヴィッチ 演出/河原雅彦 音楽/伊澤一葉(東京事変、the HIATUS)
出演/松下洸平、生駒里奈、ファーストサマーウイカ、坪倉由幸(我が家)、野口かおる、森 準人、シルビア・グラブ、岡本健一
https://www.keracross.com/keracross3

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ジャケット、シャツ、パンツ/すべてTRANSIT UOMO(STOCKMAN 電話03-3796-6851) 靴/Paraboot(Paraboot 青山店 電話03-5766-6688)

取材・構成・文/岡﨑 香 撮影/西村彩子(SELF:PSY’S) ヘア&メイク/宮田靖士(THYMON Inc.) スタイリング/丸本達彦(UNFORM)

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