イチから始めるきもの道

林真理子さんと松任谷由実さん夢の対談も実現した『きものSalon』最新号制作秘話

新人きものライターE子&A子の「イチから始めるきもの道」 きものSalon編集部で働く新人きものライターの2人(E子とA子)が、「きもの道」を究めるべく大奮闘! 今さら聞けないきものの基本、皆さんもご一緒にこっそり楽しく学びませんか。記事一覧はこちら>>

第36回
「神号」と噂される最新号の制作裏話&メッセージ
01  古谷尚子編集長編

皆さま、創刊40周年記念の『家庭画報特選 きものSalon 2020-21秋冬号』は、もうご覧いただけていますでしょうか。『きものSalon』本誌の発行は年に2回。次回発売まで、まだまだ楽しんでいただくために、各特集の担当編集の先輩に制作時のお話や、きものへの想いなどを伺いました。

編集長に直撃! 渾身の一冊、40周年記念号は読みどころ満載

まずは『きものSalon』古谷尚子編集長に聞きました。実は40周年記念号に向け、並々ならぬ覚悟があったそうです。

古谷尚子編集長(以下、古谷)「私の入社前からある雑誌です。気合いを入れて作りました。お陰さまでいつも以上に読み応えがあると、大変好評をいただいています。

コロナ禍での取材や撮影はかなり厳しい状況でしたが、だからこそできたこともありました。

例えば、表紙の宮沢りえさんの撮影場所は、都内でも人気の東京會舘のパブリックスペース。通常はなかなか撮影できない場所で撮影ができました。

ドラマや映画の撮影などで忙しい女優の方々からもスケジュール調整をしていただけましたし、IKKOさんは、「少人数で、自宅で撮影してもよいわよ」と提案してくださいました」


きもの箪笥の前でのショットは圧巻でした! IKKOさんの単行本を何冊も手掛けている編集長との関係性があってこそだと思います。まさにIKKOさんがよく言うピンチの中にチャンスありという発想ですよね。

思い描いていた夢が叶った巻頭対談!

巻頭はなんと林真理子さんと松任谷由実さんの対談です! 初めて写真を見た時は感動しました。

古谷「私たち世代の2大憧れの女性がきもの姿ですよ! 40周年の巻頭としてこれしかない!!と思い描いていた夢が叶いました。自ら専属モデルとおっしゃってくださっている林さんのおかげです。昨年観た武道館のコンサートでは遠くのステージにいたユーミンがすぐそこに……。お話の内容も素晴らしく、感動のひと時でした」

林真理子さん、松任谷由実さん、そして表紙の宮沢りえさんにIKKOさん……。年齢を問わず、そしてきものの達人から初心者さんまで、たくさんの方の笑顔のきもの姿は、見ているだけで幸せな気分になりました。

古谷柴田理恵さんも朗らかな笑顔がお美しく、自由にきものを楽しんでいらっしゃいましたね。前田愛さんはこれを機会に度々登場いただけることになりました」

浅田真央さんのページでは、職人さんまで嬉しそうなお顔です!

古谷「いつだって、真央さんがいるだけで、周りの人は笑顔になってしまうの!本当に国民的スターです」

『きものSalon』には、素敵なコーディネートばかりですが、私にとってはまだまだ憧れの世界。編集長、私がもっと素敵な着こなしができるようになるためには、どんな視点で本誌を読めばよいですか。

古谷「きものは着るもの、ファッションです。読んでいただく中で、自分の好きなものを見つけ、きものは買えないから見ないのではなく、自分の感性に刺さる「素敵」や「好き」をみつけていただけたら嬉しいです。それこそがきものという芸術を通して養うことができる美意識ではないでしょうか。

それから、今すぐに買えなくても諦めなくていいんですよ。きものや帯は、すぐにセールで処分するというものではありません。雑誌で見て忘れられないくらい印象に残ったものが呉服店のコレクションとして大事にされていることもあるし、同じようなイメージのものを職人さんに作ってもらうとなったら、好みの色に変更したいということも相談できるかもしれません! まさにオートクチュールの世界です。

ただし、職人さんがいなくなったら、二度と作ってもらうことはできません。私は『きものSalon』を通して、作り手さんの世界も守りたいと思っています。そのためには皆さんに、きものを着てもらわなくては! これからも素敵や好きがあふれるきものの世界を発信していきたいと思います」

美意識が糧になる、きものの装い

「檀流きものみち――ふたたび」のロケハンで訪れた石垣島では、ちょうどデイゴの花が開花する時期でした。石垣島の牛そばも堪能!

古谷「素敵や好きを増やして美意識を養うと、自分のコーディネートで「なんとなく違う」と思うことが出てきます。その違いに気がつけるようになることが、ワンランク上の着こなしへのステップだと思いますよ。

とても不思議なのだけれど、本や雑誌は自分の心理状態によってめくるたびに新しい発見があります。現在年2回発行の『きものSalon』は、読者の皆さまに何度でも開いていただけるように作っているつもりなので、おいしいお茶の時間のお供にしてもらえると嬉しいです。

最後に、取材先の方々やスタッフ、取材の許可をいただいた方々に感謝でいっぱいです。皆さまに改めてこの場をお借りしてお礼申し上げます」

今回の40周年記念号では、「超豪華・スペシャルプレゼント」企画も! 特注した手織の帯や美人コーディネート一式など、選りすぐりの逸品をご用意しています。ぜひ奮ってご応募ください!

新人きものライターE子&A子の
「イチから始めるきもの道」

第1回 そうだ!きものを着よう!
第2回 見えない部分がわかりません……着付けに必要なもの
第3回 「衽」「衣紋」に「裄」…きもの各部位の呼び方
第4回 先輩!きもの初心者におすすめの一枚、教えてください!
第5回 きものSalon編集部で “制服”と呼ばれるきものとは?
第6回 高い(!?)敷居をまたいでみました!はじめての呉服店
第7回 呉服屋さんへ行く前に!知っておくと安心な“きものワード”
第8回 呉服屋さんに伺いました「タンスのきもの、寝た子を起こそう」
第9回 博多織・献上柄を訪ねて福岡へ〔1日目〕
第10回 博多織・献上柄を訪ねて福岡へ〔2日目〕
第11回 博多織・献上柄を訪ねて福岡へ〔最終日〕
第12回 お江戸の文化を堪能できる「東をどり」へ
第13回 一色采子さんに学ぶ 「母譲りのきもの」センスアップ術!
第14回 目指すは“大人のこなれ感” 念願の浴衣早見表作りました!
第15回 大人の浴衣に相応しい帯、教えてください
第16回 実は一番時間がかかる!? 大人浴衣のヘア&メイク問題
第17回 きもの上級者10問10答(古谷尚子編集長編)
第18回 タンスに眠っていた短い帯に救世主あらわる!?
第19回 秋到来! きもの好き必見の展覧会へ行ってきました
第20回 きもの上級者10問10答(ベテランきもの編集ライター両角明美さん編)
第21回 「道明」の帯締めで教わりました。ワンランク上のきものコーディネートが叶う帯締めの選び方
第22回 笹島寿美先生直伝! 美しいきもの姿の決め手“裾美人”でいられる秘訣
第23回 花の匂いさえも描く、加賀友禅の魅力を訪ねて金沢へ
第24回 教えて!みんなの“きもの冬支度”
第25回 おしゃれ心がくすぐられる、大人の色無地、見つけました!
第26回 日本橋三越本店に「きものSalon」ポップアップショップがオープンします!
第27回 その数なんと16万粒!手仕事で生まれる美しい「絞り」
第28回 達人のアイデアがあれば、きものはもっと楽しくなる!
第29回 達人の皆さん、きものの日のお出かけ必需品を教えてください!
第30回 粋な浴衣姿を今年こそ! 2020年夏から始める“おうち浴衣”
第31回 お久しぶりの友人とおしゃれも楽しみたい! 浴衣のお出かけにおすすめの“NO密”スポット
第32回 事前予約で鑑賞! 待望の特別展「きもの KIMONO」へ行ってきました
第33回 付下げや訪問着が胴裏・八掛・お仕立て込みでそのお値段!?
第34回 インターネットで楽しむ、私だけの帯締め作り
第35回 パーソナルコーデできものの装いをアップデート

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構成・文/笹本絵里

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