イチから始めるきもの道

長く着られるきもの一式を誂える絶好の機会!日本橋三越本店「京呉服均一会」とはどんなもの?

新人きものライターE子&A子の「イチから始めるきもの道」 きものSalon編集部で働く新人きものライターの2人(E子とA子)が、「きもの道」を究めるべく大奮闘! 今さら聞けないきものの基本、皆さんもご一緒にこっそり楽しく学びませんか。記事一覧はこちら>>

第33回
付下げや訪問着が胴裏・八掛・お仕立て込みでそのお値段!?

付下げや訪問着が胴裏・八掛・お仕立て込みでそのお値段!?今年開催の「秋の京呉服均一会」より。付下げ(お誂え・お仕立付)、袋帯(帯芯・お仕立付)ともに10万円。

ある日A子がとても素敵な付下げを着ていました。思わず見惚れていた私の心を読み取ったのか、

A子「E子さん、私はじめて自分でちゃんとしたきものを買いました!それも日本橋三越本店で!」

A子、いつの間に清水の舞台から飛び降りたの!?

A子
「実はこれ、八掛や胴裏、お仕立て代も含めて15万円だったんです」

なんですって!
あの、呉服の老舗ともいうべき日本橋の三越本店で15万円!? そんなことがあるのでしょうか。これはもっと具体的にその真実を突き止めなくては! A子ちゃん、詳しく教えて!

年に二度、春と秋に開催される、日本橋三越本店の「京呉服均一会」とは

A子が素敵な付下げをゲットした催事は日本橋三越本店で年に二度行われる「京呉服均一会」とのこと。京都をはじめとする各産地のきものと帯がそろうこの催事は、訪問着や付下げ、色無地だけでなく、紬や小紋などおしゃれ着なども種類豊富に並んでいるそうです。

しかも10万円、15万円、20万円……と、わかりやすい均一価格で、胴裏・八掛、さらにお仕立て込みというのだから驚きは隠せません。

A子「古谷編集長と日本橋にいた仕事帰り、目の保養にと寄った日本橋三越本店の呉服売り場に、とても素敵なきものが10万円台からずらりと並んでいました。気がついたら二人で真剣に選んでいました。笑」

美しい反物が手に届くお値段だったら、身を乗り出して真剣になる気持ちはわかります!

A子「フォーマルな場でも着られるような、明るい色の付下げが欲しいと思っていたことは、古谷編集長も知っていて、私に似合うきものを見立て始めてくれました。編集長の白生地から染め上げた黄色の付下げが憧れだったこともあって、きれいな黄色を探し始めたんです」

編集長がお見立てとは、なんてラッキーなA子でしょう。

A子「店員さんに私の要望を伝えると、さまざまなニュアンスの黄色い反物をいくつも提案してくださいました。

初心者A子にお見立てしたのは、優しく上品な黄色の付下げ

古谷尚子編集長 「A子はいただいたきものが多く、どれも長く着られそうだけど、彼女の年齢からすると落ち着きすぎていて、もっと可愛いものを着て欲しいと思っていたの。催事を見てすぐに、きれいな色の友禅が揃っているなと思ったので、これはA子にぴったりなものが見つかるはず、と。しかもこの値段なら、負担も少ないだろうと思って」

懐事情を踏まえてのアドバイスまで的確です。

古谷
「私の経験から言うと、黄色のきものは目立ちすぎず、その場を明るくする華やかさもあるので、おしゃれをしてお出かけをする時も、またイベントなどのお手伝いでお客様を迎えるときもすごく便利。

A子に見立てた黄色の付下げは、彼女の雰囲気にも似合っていたし、好みもよく知っていたから、もうこれしかないねって。しかも、信頼のできる日本橋三越本店でしょう。初めてにしてはすごくよい買い物をしたのではないかしら」

付下げや訪問着が胴裏・八掛・お仕立て込みでそのお値段!?15万円均一のコーナーからA子が選んだ付下げは、洋花のようなモダンな雰囲気も持っている花菱の柄に、鮮やかなブルーの挿し色がアクセントになっています。

A子「ためしに、呉服フロアにある帯をいくつもコーディネートしてもらって、淡い色や濃い色の帯とも合わせられるのが分かったのも、購入の決め手になりました」

実際に色々コーディネートしてもらえると、初心者は想像がしやすいですものね!

プロの方に測ってもらった寸法表、いただきもののサイズの見直しにも

付下げや訪問着が胴裏・八掛・お仕立て込みでそのお値段!?サイズ表を写真に撮らせてもらったA子。いただきもののお直しの参考にしているそうです。

A子「その後、しっかりと採寸をしていただき、これでようやく自分の寸法を把握することができました。いただいたきもののサイズ直しの参考にもさせてもらっています」

初めて自分で仕立てたきものには、未来への想いもほんのり込めて

付下げや訪問着が胴裏・八掛・お仕立て込みでそのお値段!?A子がイベントで着ていたコーディネート。

A子「仕立て上がって三越のロゴが入っているたとう紙を開けた瞬間は、格別な感情がこみ上がりました。成人式の振袖は、母や祖母が主体でした。今回は、多くのアドバイスをいただきながらも私が初めて主体になって仕立てた付下げ。大人になったな、と思いました(笑)

今は、文楽鑑賞にも「きものSalon」のイベントのお手伝いにも、そして展示会など、色々な場所で着ています。

それから……。いつになるか分かりませんが、将来子供が生まれたらお宮参りに着ていけたらいいな、と思っています」

A子「実は編集長も付下げを買ったんですよね」

古谷「そうなの。A子が迷っている間に見つけてしまったのよね」

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