母のタンス、娘のセンス

女優・一色采子の 「母のタンス、娘のセンス」〜皐月徒然便り

4月29日
清雅な色合わせで日本舞踊の発表会へ

瑞々しい新緑と爽やかな薫風に包まれる季節となりました。

まずご紹介したいきもの便りは、ゴールデンウィーク中に訪れた後輩の女優さんの日本舞踊の発表会から。5月になると活躍するのが、母のタンスに眠っていたこちらの1枚。天蚕糸を用いた紬で、ほんのりと緑がかった奥ゆかしい光沢が美しく、まるでシャンタンのドレスを纏っているような華やぎに包まれます。

一色采子のきもの連載「母のタンス、娘のセンス」

コーディネートした花唐草の染め帯も母のタンスから。この連載や書籍でもおなじみ、今は亡き銀座・紬屋吉平の裏澤月子さんによるデザインです。透明感のある青磁色が、天蚕糸の繊細な美しさと響き合い、ノーブルなスタイルを演出。母はこの帯を、「ちょっとお洒落をする時」にシックな結城紬などに締めていましたが、私はきれい色の組み合わせで清々しい季節の気分を装いに込めました。

一色采子のきもの連載「母のタンス、娘のセンス」

きものが無地ということもあり、最近ヘビーローテションで活躍している京都のかづら清老舗・祇園本店で求めた、象牙の猫の帯留めをアクセントにあしらって。

一色采子のきもの連載「母のタンス、娘のセンス」

あえて同系色の浅葱色の帯揚げを選んだところが私のセンスの見せ所です。

一色采子のきもの連載「母のタンス、娘のセンス」

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